2012年6月19日火曜日

コットリンの値段

やっぱり、北欧の織機はコットリン(綿60%と麻40%の混紡糸)がなじみます。なんとも心地よく織れるあの感覚は忘れられません。
あまり市販されていないようなのに、ご存知の方も多いようです。

色数が豊富(95色!)で、きれいな色が多い。魅力はこれだけではありません。
綿と比較すると、適当なハリがあり、糸と糸がくっつきにくく、絡みにくい。綜絖通しもしやすい。硬すぎず伸びすぎず経糸として適度のテンションが保てる。もちろんノリツケの必要もない。22/2は、太さも手ごろで始めて織るにも良い糸。

と、絶賛してみましたが、最大の問題は、国内では手に入りくいこと。

チューブ巻を並べて、色をじっくりと見て、買いたい。どなたか、市販しているところをご存じありませんか?


古い古い麻とコットリンの色見本

1年半ほど前、もう一度手織りを始めるなら、まずは織りやすいコットリンでと思い、探しました。
都内の手織り糸のお店を2-3軒聞きましたが取扱いはなし。糸も販売している教室では、約200gで4000余円でした。とても気軽に織れる値段ではありません。入会して生徒さんになればお安くできますとのお話でした。



もしかして、200g4000円は、絹の価格とさほど変わらないのでは? 同じ重さならば、素材自体が軽いシルクの方が長さはあるはず。薄手のシルクのスカーフとか、クッションカバー、絣。。。。あの肌さわりの良さ!温かさ!絹鳴り!

残念ながら、「北欧の織機で絹は織れない」という話です。織れたとしても、日本の機での織り易さとは比べ物にならないでしょう。

冷静に考えると「この繊維の産地に、この織機あり」なのです。


せっかく30年も待っていてくれた北欧の織機ですから、浮気せずにやっていきます。







3 件のコメント:

  1. はじめまして。
    コトリンは織りやすい糸ですよね。
    私も大好きです。
    日本だと、三葉トレーディングさんで、セールの時は5~6円/gで、売っています。
    色数は少ないですが。
    私はスウェーデンから個人輸入してます。色数はすごいけど、250g単位で買わないといけないので、それはそれでたいへんです。送料にもよりますが、セール時の三葉トレーディングさんの価格と変わらなかったと記憶しています。

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    1. 色数も増えたので、三葉トレーディングさんのコットリンのサンプルと糸を取寄せました。

      番手は、色により16/1×2×3、30/1×3×3、36/1×4×3の3種類があり、双糸に換算すると6番前後かと思います。
      海外のコットリン、ナイアリン(Nialin)は麻番手22/2なので、三葉さんの糸の方が太いはずですが、番手が細いため?か若干細く感じます。

      撚り本数が多くソフトな糸ですので、ショールなどには良さそうです。

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  2. 写真のmark社は、現在、コットリンの生産はしていないという事です。

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