2017年2月23日木曜日

書籍;北欧スウェーデン 暮らしの中のかわいい民芸

カワイイ手袋、カワイイ花柄、カワイイ民族衣装・・・・・・クリスマスの飾り。
年末、クリスマス・・・・となれば、毎年、北欧が気になるのです。でも、この原稿を書きかけたまま、年は変わり、はや2月。

この本は、10月22日から11月3日に、百貨店(東京都世田谷区)ので開催された「切り絵作家 アグネータ・フロックの世界展」の会場を出た特設販売コーナーで購入。
最近のはやり(?)のジャンルがはっきりしない本は、書店以外で出会うことも魅力のひとつなのかも。

さて、あまりの写真の多さに「カタログ本」とでも呼びたくなります。
「北欧スウェーデン 暮らしの中のかわいい民芸」 著者;明知直子、明知憲成 初版;2014年

手仕事で作られた品々がメインです。
ですから、日本でも良く知られている木彫りの馬「ダーラヘスト」の工場から始まり、手工芸店、博物館、民族衣装、夏祭り、ガラス工場・・・・など。刺繍、織、ポーチや民族衣装など。布に関する手織りや手芸が好きな人にとっては写真がたくさん。それだけで楽しい本。

著者については、北欧の魅力を伝えるプロジェクトをしていて、暮らしの中にある幸せのヒントをさがしているとのこと。やっぱり、手仕事って幸せと関係するのか・・と思ったりするのですが、昨今の手仕事は、スマホの画面をたたいたり、こすったりすること???

工場7件、博物館と民芸館11件、手芸店や土産店14件、手芸学校3件、祭りなどの紹介4件、民族衣装や家屋。これ以外に、カゴ、ガラス、陶器、レース、刺繍などの小物などなども、盛沢山。

ダーラナ地方、北極圏、南スウェーデン、中南部・中北スウェーデン、ストックホルム近郊に分けてあるので、地域ごとの手工芸品や民族衣装などの違いも見て取れます。

ショップや博物館などは、住所等も書いてありますので、手仕事好きの観光旅行ガイド本としても使えそうです。この本に登場する手芸店は、どれも魅力的。たぶん何時間いても飽きない。手作りをする人が多いから?それとも・・・やっぱり、観光?


この本と出合った展示会では、民話や神話、作者の幼いころの思い出などを題材にした切り絵やタペストリーなどの作品が数々。作者はスゥエーデンでテキスタイル作家としてキャリアをスタートさせたということ。

「大陸の端には、文化がたまる。」という説をどこかで読んだようにも思います。日本も大陸の端。森林、木の文化、民話など共通点が、北欧人気につながっている?

身近な木々の変化、季節の移り変わり、そして、自分と家族の日々の生活を思いやる時間がないと、手仕事の居場所もなくなるのかもしれないと・・・ふと、思ったりして。

そういえば、一億総活躍の時代でした。実は、手仕事の品々の中に閉じ込められた「時間」にあこがれる人が増えたのかもしれません。