2013年6月21日金曜日

ランダム縞のストール

残った麻の経糸がでてきました。夏から秋色の糸もあり、計画変更で気分転換の平織。


地は、麻糸 濃ブラウンとグレィッシュブラウン。
挿し色は、綿糸(左) ストーンブルー、レンガ、カラシ。
レンガをワインにすれば、もう少し華やかな印象に。





縞はランダム。筬通しも所々に空羽にしてランダム。
縞を目立たせたいので、経糸は2本引き揃え。緯糸は1本。

手順としては、地と色のおおよその配分を決めて縞組み、そして修正です。

が、今回はいきなり整経し、色糸を組み込んで成り行きまかせ。最後に綜絖通しで若干修正。
で、織始める。



「大満足の仕上りなのです。」と申したいのですが・・・予想外に真面目な仕上がり。
写真ほど地厚ではないのですが、機からおろすと幅も引き、糸も膨れるのを十分に見込むべきでした。麻は重いし、張りがある。素材の性質は織ってみて実感・・・でした。



組織;平織
経糸;ラミー80/3//2 グレィッシュブラウン(6)、濃ブラウン(7)  (株)シラカワ
綿シルケット加工10/2 染(ストーンブルー、レンガ) コットリン28/2//2(廃番)
緯糸;ラミー80/3 濃ブラウン(7)
使用筬;80本/10㎝ 挿し色の隣は適宜空羽
仕上りサイズ;170×37cm
コメント;真夏用には、もう少し軽く仕上げると使いやすいかと・・・

2013年6月12日水曜日

ハニコム#2、3 8枚綜絖のカバー地

ハニコムは、蜂の巣に似ていることからついた名前ならば、その名のようにと。

番手を細くして、密度をいれて、立体感をだしてみようかと思いました。
2重ともいえる組織、多綜絖、アンバランスドタイアップ、経糸は細番手(綿20/3)。
覚悟はしていましたが、予想以上の難行。経糸は念入りに均等に、タイアップは緩まぬように、虫眼鏡・・・それなりに十二分な準備が必要でした。

ハニーコムは、上がる綜絖と下がる綜絖が同枚数ではないので、表織の安定した開口で織りたいのならカウンターマーチの出番のはず。だけど、私の部品を寄せ集めた中古の織機では、能力の限界を感じました。あとは・・・織手の腕を磨くのみか。



 立体を意識してみると、なるほど個性的。

最低でも、経糸1種類、緯糸2種類が必要。
平織の密度+組織+コードの太さと本数--関係しあって布になります。
今までの織よりも、要素が一つ増えただけなのにバランスのとり方は複雑で微妙。




ペダルの踏順をかえて2柄。
 「ふくれ織り」や「ピケ」にも似て見えます。

 今回は、クッションカバーになる予定です。





作品やファイバーアートのような要素が強くておもしろい組織です。
つまり、耐久面や生地の厚さなどをよく考えないと簡単に実用的なアイテムとして使える生地はできないようで・・・。
実力不足を組織のせいにして・・・と、思われる方もいるかと。

 
  使用組織;A WEAVER'S BOOK OF 8-SHFT PATTERS FROM THE FRIENDS OF HANDWOVEN #706,707  P.220 
 綜絖枚数;8枚+2枚(ミミ) ペダル;10本
経糸;綿糸 20/3
緯糸;綿糸20/3//2、綿シルケット加工糸10/2(スカイブルー、薄藍)
使用筬;55本/10cm 2本入れ 
仕上りサイズ;85×43cm
 
 

2013年6月4日火曜日

この夏に試す綿糸など



糸は衝動買いをしないと決めましたが。
 
いろいろな糸の織った感じを確かめるのが好きらしい。「楽しい」などというかわいらしい表現ではなく、「好き」で止められない。ピンと張って打込んだ感じ。おろした時の縮み具合と風合い。織機の下のワタクズ。

気がついたら、糸を扱っているお店や会社ごとに使えそうな糸を端から順番に選んでいました。使えそうな糸は1~2巻を注文。糸の現物見本を確かめて注文しても、届いてから、あれれ・・と思うことも。

この春夏は、 国内2社、海外3社、糸種7タイプ。海外2社の4タイプは依頼して取寄せ中。
国産糸は、流通している通常番手の撚り本数を増やして手織り用に太くしているようです。織上りの想像が難しいので、織ってみることに。
 
 綿--10/3(染)、20/2×3(染)、20/2×2(染)、 30/2×2(染)、20/2(染)、4/2(素地) 
 コットリン--30/3×3(染・国産)、22/2(未晒・輸入)
買い集めた基準ともいうべき項目は、
 
1.素材は綿か麻で、化学繊維混ではないこと。
2.組織変化を自習中のため、ストレート糸。
3.素材の風合いを変えてしまうような後加工がしていないこと。
4.練習中なので、気楽に織れて、気軽に使える価格。
5.染糸。でも、国産では、欲しい色は見つからない。
染めるなら台所。ですから、印鑑が必要な薬剤を使ったり、残った染液を流したり・・・個人のレベルと言い訳はできるかもしれないけれど、安全性や環境面からできればしたくない。草木染も思い通りの色彩が欲しい私には、不向き。

よく使う番手が何種か決まり、気に入った色が揃っていて・・・・価格も手ごろ。
そこまでたどり着ければ、やっと、自由に配色して織れる状態になるのですが、目標は遠い。
  
染織という言葉があるように、「糸を染めて織る」が、定石なのだと思います。
糸が美しく染まったから・・・・織る。美しく染めて・・・・織る。
 
 糸染めする場所と時間と手間を惜しんで、織りだけと思うのは・・・・