2014年12月2日火曜日

北米の手織初級編を終了します


そろそろ先へ進みたくなってきました。

ちょっとした偶然から購入した『Learning to Weave』 Deborah Chandler著
アメリカでは、手織りの初心者はどのようなことを学ぶのだろうか・・・と読み始めて、意外なことばかり。

若いときに購入した日本で出版されている何冊かの「海外の織機を使った手織の本」とはあまりにも違いました。アート作品を作るのが「海外の手織り」で、他は日本の手織と大差はないと思い込んでいました。でも、やり方も記号も考え方も・・・説明のしかたも・・・違いました。

このアメリカの本にでてくる織機は、ジャッキ式、つまりジャックルーム。ろくろも天秤式も紹介程度でイラストも具体的な使い方もありません。
組織図や踏み木順も一見は同じなのですが、詳しく見ると違う点があります。この本とジャックルームで手織を勉強したらどんなにか楽しかろうと・・・しばし憧れました。が、ジャックルームが一般普及機になる前は、カウンターマーチでも織っていたことに気付きました。つまり、目の前にあるこの織機で織れるはず。

平織のハンドタオル、ランチョンマット。
綾織のひざ掛け、マフラー、ランチョンマット。ワッフル織のタオル。
ハニコムのカバー地。
ブロンソンレースのランチョンマット。スウェディシュレース、モクレノのサマーストール。ハックレースのテーブルクロス。
組織を理解したくて織ったオーバーショット、サマー&ウインター。
ブロックパターンのダブルウィーブ。
作品に使った組織数は約50点。

後半のオーバーショット、サマー&ウインター、ダブルウィーブは、タイアップをカウンターマーチ用に置き換える方法を調べて織りました。織機を買う余裕がないのも時として 好し です。

手にしたアメリカの本は、どれも織り方だけではなく、平織で学ぶべき基礎、綾織で学ぶこと・・・・論理的に系統だてて一歩一歩と複雑な織り方の構造へと理解を深めていく内容でした。

日本では、北欧と米国の区別がはっきりしないケースもあるようで、オーバーショットは、スウエーデンのハーフドレルの英訳名だという話も聞きます。でも、オーバーショットに織りこまれている数々のパターンは、まさにアメリカの風景。

始めに4冊の本を選んで、スウエーデンの手織りと北米の手織りを同時に学んで終えよう・・・は不可能でした。当然のことでした。

アメリカの一般的な織機について、組織について、パターンについて、歴史と文化の違いまで・・・大いに楽しみました。

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