2014年10月2日木曜日

綜絖通しと筬通しと引き込み

またしても経糸の総本数約1000本。幅は狭くても二重織は2倍になる・・・・うっかりしていました。
あげく、順通しは簡単だからとひと手間ぬいたら、気もぬけたようで、間違い続けて1600本近く通しました。
ああ、時だけが過ぎていく。


やはり、機の準備で一番時間がかかるのは、綜絖通しと筬通し。そんなことを思っていたら、「引き込み」という言葉を思いだしました。
「筬一羽に経糸2本引き込み」と言ったりするようですが、確か工場で聞いたのは、「引き込みが終わったから、もうすぐ織り付く。」とか。時間のかかる 綜絖通しと筬通し をまとめて呼ぶときに使われていたようでしたが、記憶違いかも・・・。

「綜絖通しと筬通し」をして、経糸を織前へ引っ張ってくること・・・引き込む。

そういえば、洋書に登場する「Draw」もいろいろに解釈できる不思議な単語です。「Draw in」とか書かれていると「引っぱる+入れる」から「引き込み」の意か・・・・?と思いたくなるのですが、「Drawing in Draft」は、やはり「ドラフトに描かれている(綜絖通し順の図)」が順当な訳なのでしょう。
似たようなニュアンスと感じるのは、私だけではないようで・・・もしかしたら「引きこみ」は生産織機と一緒に来日した外来語?まさか・・・。


さて、ちょっと筬通しの風景。

綜絖通しと筬通しの時は、シャトルホルダーを使っています。
シャトルホルダーは、コードで吊り下げるので、綜絖を通しやすい高さに調節できます。また、綜絖が同じ間隔で固定されるので通し間違いが少ないような気がします。
が、ずっとドレルプーリーとホース(写真右)を使っていたので、慣れたやり方・・・ということだけかもしれません。

筬通しのとき、筬は数本まとめた糸綜絖を使って下げています。昔の糸を結んだタイプの綜絖は長さが同じで、中央「目」の上下の「輪」も使えて、なにかと便利。
筬通しは、ひっかけて落としたり、飛ばしたり(!)するので、3本ほど用意して通し始めます。

穏やかに・・・綜絖通し。手早くリズムにのって・・・筬通し。 どちらもすきな工程です。



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