2014年9月12日金曜日

やっと最後の二重織を始めます

海外の手織りの基礎はどのような内容かと Learning to Weave 著;Deborah Chandler を見ながら、織機に向かって2年半。ほとんどの課題は読むだけで、寄り道と飛び越しが得意だったようです。

この本では、平織、綾織。そして 次のレッスン10が Double Weave/二重織。ちょうど2012年の年末でした。
二重織を応用して、年賀状用にチューブ織で干支のヘビを作ろうと思ったのですが、この本では、「綜絖1枚に踏み木1本」のタイアップ図で踏み木を3本踏む箇所(!)もあります。


タイアップ部分が空欄で、踏み木の番号が並んでいるなら、卓上機用のはず・・・何かおかしい。
あちらこちら読み直し、他の本も目を通し、なるほどジャックルーム(ジャッキ式織機)とはダイレクトタイアップ(綜絖1枚に踏み木1本を結ぶ)も、マルチフルタイアップ(綜絖数枚を踏み木1本を結ぶ)もできる。偶数奇数の関係なく綜絖を上げ戻しできる。織っている途中で、結び直さずに綜絖の組み合わせを変えられる・・・・・ろくろなど古くからある他の織機のような制約が全くないと気付きました。

ジャックルームに「興味がある」と書いたら、この綜絖の自由自在な動きから生まれる織り方・・・ではなく、織機の構造についての説明をいただきました。

その後、日本の手織教室では、平織や綾織などの基本の組織を学ぶ「初めての人のための入門用の織機」という位置づけで使われていることが多いと聞きました。綜絖がある卓上機に踏み木を付けたのが始まりという説もありますから、ジャックルームは卓上機から始めた方には使いやすい織機だろうと思います。そして、たぶん基本の構造や綜絖の動き、機掛け、組織図についてもこの織機で学ぶのだろうと・・・・納得しました。

この織機についての解説書がない(?)と聞いたこともあります。もしかすると、ご自分が初めて使った手織機の基本は北米式だと知らない方もいらっしゃるのかもしれません。

個人的には、日本で、「踏み木のついた織機」で本格的に手織を学び始めるのなら・・・・やはり、ろくろ機。着物や帯を織りましょうということではありません。同じ原理で動く織機、滑車やカウンターバランスなどは世界各地に古くからありますから、日本の「踏み木付の標準機」と考えたいです。

ジャックルームは初心者用ではない。北米ではPredominento。このことに気付いた 「レッスン10 Double Weave/二重織」。

この織機について、詳しく書かれた英文のHPや書籍はよく見かけます。実際に織機で確認しながら和訳するのも楽しそうですが、残念ながら、今のところ、ジャックルームを購入するほどの余裕はありません。


さて、二重織。私の織機では、この本のやり方はできないと後回しにしましたが、著者が欧州在住の方の本を見つけました。一度に2枚の布を織るという魔法のような技法。これも世界各地で見られる織り方なのだそうです。

織らずに先に進むわけには・・・いきません。


現在使用している織機の開口装置;カウンターバランス(ホース、ドレルプーリー)、カウンターマーチ
 
※意見のある方は、自分の考えとその理由を必ず書いてください。掲載分の訂正をされると私の言っていること違う内容になってしまう場合がありえますのでやめてください。また、手織りを学んだのは、米国式、北欧式、日本式のいづれなのかと参考としている書籍、経歴などのプロフィール、を書き添えてください。投稿は簡潔にお願いします。

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