2013年12月17日火曜日

織の設計とどの組織図を使うかはむつかしい

「この組織のマフラーが織りたい」と、頼まれることが何回かありました。
自分ひとりなら何となく折り合いをつけて仕事をすすめているのですが、頼んだ立場でわかりやすくとなると難問続出。
組織図だけでも・・・・いろいろな国や時代のいろいろな書き方がありどれにするか?どの織機でも使えるように書くと煩雑になってわかりにくい・・・と改めて感じたり。
組織のパターン本を持っているけどうまくできないというお話もあり・・・いわゆる設計書もいるのだと思いあたりました。

1.織り柄ならば「柄の入れ方」と総本数は?
レピート計算の仕方は、どの本に載っていると思うのですが、バランスの良いレピートの入り方は?左右対称?・・・毎回、多いに迷う点です。

2.組織図の踏み順とタイアップ図・・・・これが最大の問題。
「1本のペダルに複数本の綜絖をタイアップする場合」と「1本に1枚の場合」の踏み順の両方がほしいと頼まれたのですが、フロアルームは、機種によりさまざま。途中で突然踏み木を2本踏む(!)表が使えるフロアルームもあります。複数枚の綜絖がある卓上機なら後者が使えます。

単純に織機の構造で種類分けをしてしまうと
「1本のペダルに複数の綜絖をタイアップ」は、カウンターマーチ、カウンターバランス、ジャックルーム、ろくろ・・・・・。
「1本に1枚」は、複数綜絖のある卓上機、ジャックルーム、ろくろ・・・・。

このように、織機の種類を書いてしまうと、ろくろやカウンターバランスなど機種により織りにくい組織もありますから、織れる/織れないの判断までしたみたいな誤解をまねきます。また、知らない機種や新しい織機があるかもしれません。北欧の織機でアメリカの織をしているのでややこしい訳ですが、最近は米書が簡単に入手できますから、私のような方も少なくないのでは?
結局、アメリカ名を使うことにしました。ろくろ機については、詳しくないので単式/複式という言葉は使えません。

3.タイアップ図は×?×〇?番号?□■?伝統式かアメリカスタイルか?すっきりと見やすいのは・・・

4.綜絖番号は前から1234?後ろから?両方あるので記入は使う方におまかせにしました。

5.テイクアップと縮みは、素材と織り方に関係する必須事項で・・・筬と密度も関係する訳で・・・メーカーと糸名を指定して、本来ならもう一度織るべきですね。

6.ミミの本数や太さ、組織は、本体の織り方や何を作るかで違ってくる・・・。

7.フサに分けるときに、余らない総本数があればベスト。

8.使用糸は番手表示なのですが、実物も必要と思いました。

9.最後に織る時、仕上げ時の注意点。


まだまだ修行中ですが、真剣に考えて書き上げた「マフラーの織り方」のつもりなので・・・・わかりやすかったか、追加希望事項など、お知らせいただきたいと思うのですが・・・・。
無償だと「損した感」がないので、わざわざ質問したり、ご意見をお知らせいただけないのもわかります。

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