2013年9月19日木曜日

レースの織#6 和紙糸にハックの組織を入れて

気になる素材 紙糸/ペーパーヤーン。

スウェーデンの手織りの本 THE BIG BOOK OF WEAVING にも作品が掲載されています。著名な米国のインテリアデザイナーが紙糸を求めて来日したという話も聞きます。海外から注目されている素材。
日本での手織りブームは去った(?)ようですが、織ってみたいと思っていました。

障子、襖、照明・・壁紙、洗顔クロスhttp://thistleweave.blogspot.jp/2012/10/blog-post_4.html)。和紙糸を織って製品化されているケースは、とても少ないようです。

  「和紙リング」という糸が入手できたので、ランチョンマットを織ることにしました。

ポリエステル(?)の芯糸に和紙が撚糸されているので、適度の伸縮があり、トラブルなく縦糸に使えました。ただし、芯糸は杼を引っかけると簡単に切れ、リングがほどけて伸びて表情が変わってしまします。

平織では、のっぺりとしてしまいそうなので、両端にハックを入れました。柄としては、はっきりしませんが、表面に変化は付きました。



織付けを水通しして確認すると、軽い。柔らかい。
和紙というと硬い印象があるのですが、リングだから当たり前ですか。
ハリとか、重さとかがないと高級感は出にくいようで・・・・・洗えると思いますが、使い捨ててしまいそうな軽さです。
ランチョンマットではなく、ふきんかもしれない・・・・悩みながら織り上げました。

紙糸を使っても、誰もが日本と感じるモノになるとは限らないようです。
素材は日本で仕上りは外国風?・・・なにやら親近感あり。



織機から降ろそうとしたら、透け感が何とも美しい。この美しさを最大限に生かせるのは、パーテーションでしょうか。
水を通すと柔らかく変身してしまう・・・このままで、しばらく眺めていることにします。


組織参考;Hack Lace / The best of Weaver's  P.8
綜絖4枚 ペダル6本
 経糸、緯糸;和紙リング
筬;50本/10cm
 サイズ;38×62cm 6枚 

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