2016年10月18日火曜日

裂織のサンプル織;ウール

チェックや千鳥格子などの中厚のウール100%のスカートやパンツ(当時は、「ズボン」とか「スラックス」とか言う名称でしたが)を着ている人を見かけなくなりました。

この数十年で、化学繊維が急速に進歩したためか? 地球温暖化の影響か?

服地の色柄にも流行り廃りがありますから、ベーシックなスタイルといえども、いまだに着ているという印象を与えずに、この素材を着こなすのは、中高年には、ちょっと無理。

着込んで、少しフェルト化したようなズボンをながめていたら、裂織にしたら・・・と思いつきました。手織りの材料として、太いフェルトヤーンもあるのですから。

木綿や絹のように、裂くことはできないので、バイアスで1.5cm幅に切り、端は斜めにカットしてミシンでつなぎ合わせました。ウール100%は高級品だから少し手間をかけてでも・・と思うのも、年寄りの思い込みか?


さて、前回の「Double weft weave/ヨコ二重組織」で織ってみると、それなり。(写真;左上)

ウールのベルベット(?)のような表情もあり、綿の裂織とは、違う味わい。高級感?
でも、かなり地厚。この厚さは、日本向きとは思えない。







で、単純に平織にしてみると。(写真;右)

バイアスカットの布のテクスチャ―は、いい感じ。
グレンチェックは、霜降りのミックスに。
上下に、織り込んだラグ糸との対比も悪くありませんね。


最後に、ノッティング(パイル結び)も試してみました。

上から抑えつけても、踏んでも、つぶれたままにならず、すぐに起き上がる「反発力」と「回復力」。
ヒツジという動物が生み出すウール・・・で作られた生地は、やっぱり偉大。

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