2016年10月7日金曜日

裂織のサンプル織;綿

スウェーデンの手織りの本を参考に、昨年の夏前から織り始めたはずが、一向に進みません。
それまで参考にしてきた北米の手織りの本の説明と若干異なるのが原因?普及している手織り機が違うから?・・・というより、国民性?歴史の違い?

さて、スウェーデンの織といえば、私がイメージするのは、フレミッシュ/絵織物(これは、大型機では織らない)、ローズパス、リヤラグ、ラグラグ・・・。

前から織りたいと思っていたラグラグ(Rag Rug)/裂織のマット。
裂き糸もたまってきたので、以前から織りたいと思っていた緯糸2色の組織でサンプル織り。


 最初の写真

市松の切り替え部分をブラウンにすると、理屈的には良さそうなのですが、ホワイトの四角はブラウン地に囲まれたようになりました。(写真;中央から下)

ホワイトの四角の上部の緯糸が越す縦糸の本数に2本と3本があることにこだわらなければ、ブラウンとホワイトが同じ面積の 市松柄 になりました。(写真;中央から上)

組織にこだわると、イメージしたものと違っても気が付かない。よくありそうなこと。


2番目の写真;左

裂織りらしく とプリントや格子の布を使ってみました。
両方とも柄があると、ちょっとボロっぽい印象がするようなので、片方をライトブルーにしてみました。これなら、すっきり。



3番の写真;右

シーツを染めたブルーとグリーン。
色相も近く、同じ明度なので、ブルーは半分の太さにして、紺色と引きそろえてみました。

こうすれば、より裂織りらしい表情になって良さそうですね。


でも、カラフルな色彩を入れようとすると、子供向けのキャラクターのプリント生地などが、よさそう・・・・なるほど。


さて、裂き糸の作り方は、いくつかあるようです。
布を裂き、端はつなげておく。バイヤスのテープ状に切りミシンで縫ってつなぐ。など

バイヤステープ状に切るなんて大変!と思ったのですが、脇から出てくる糸をとる手間がかからず、織るとふっくらと凹凸がある良い表情になりました。ただし、薄くて弱い布の場合は、切れやすい。布の厚さや張りで、使い分けるのがよさそうです。

裂織。身近にある布を使う「手軽なリサイクル」のイメージ。
ですが、布を裂いたり、切ったりは、まるで糸をつむぐかのよう・・・・。
配色は、手元にある布を組み合わせるという制約があり・・・・・。

これも奥が深そうな織物です。
参考書籍;Manual of Swedish Handweaving
Backed structures P.91  
Warp and Weft  LESSONS IN DRAFTING FOR HANDWEAVING 
Weft-Backed or Double Weft Weaves P.160

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