2013年6月12日水曜日

ハニコム#2、3 8枚綜絖のカバー地

ハニコムは、蜂の巣に似ていることからついた名前ならば、その名のようにと。

番手を細くして、密度をいれて、立体感をだしてみようかと思いました。
2重ともいえる組織、多綜絖、アンバランスドタイアップ、経糸は細番手(綿20/3)。
覚悟はしていましたが、予想以上の難行。経糸は念入りに均等に、タイアップは緩まぬように、虫眼鏡・・・それなりに十二分な準備が必要でした。

ハニーコムは、上がる綜絖と下がる綜絖が同枚数ではないので、表織の安定した開口で織りたいのならカウンターマーチの出番のはず。だけど、私の部品を寄せ集めた中古の織機では、能力の限界を感じました。あとは・・・織手の腕を磨くのみか。



 立体を意識してみると、なるほど個性的。

最低でも、経糸1種類、緯糸2種類が必要。
平織の密度+組織+コードの太さと本数--関係しあって布になります。
今までの織よりも、要素が一つ増えただけなのにバランスのとり方は複雑で微妙。




ペダルの踏順をかえて2柄。
 「ふくれ織り」や「ピケ」にも似て見えます。

 今回は、クッションカバーになる予定です。





作品やファイバーアートのような要素が強くておもしろい組織です。
つまり、耐久面や生地の厚さなどをよく考えないと簡単に実用的なアイテムとして使える生地はできないようで・・・。
実力不足を組織のせいにして・・・と、思われる方もいるかと。

 
  使用組織;A WEAVER'S BOOK OF 8-SHFT PATTERS FROM THE FRIENDS OF HANDWOVEN #706,707  P.220 
 綜絖枚数;8枚+2枚(ミミ) ペダル;10本
経糸;綿糸 20/3
緯糸;綿糸20/3//2、綿シルケット加工糸10/2(スカイブルー、薄藍)
使用筬;55本/10cm 2本入れ 
仕上りサイズ;85×43cm
 
 

1 件のコメント:

  1. 手織りを習う誰もが必ず織る基本組織なので、簡単と思っていましたが、苦労しました。この8枚綜絖は、途中でどうしようかと思うこと、何回も。
    ぺグを使わず結んだペダルは下がるし、幅がひくのでミミ本数も増やして、地糸と太糸の比率は等々、反省と疑問とグチと…あと2ページは書けそう(笑)です。

    それだけに、好きとか面白いなどと生半可でない、熱烈なファンの存在が感じられる…組織です。
    始めの印象から一歩踏み込むと、別の世界がある。だから、織はおもしろいですね。

    コメントありがとうございました。もう一息がんばってみることにします。

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