2012年5月25日金曜日

テーブルリネン、ハウスリネン、家で使う布

初めてリネンという言葉を実際に聞いたのは、アメリカで住宅を見たときだったと思います。階段の脇に洋服ダンス程の小さな部屋があり、リネンルームと言って、シーツやタオルなどの布製品を入れておく所という説明でした。

リネン=麻と思い込みがちですが、素材に関係なく、綿でもTC混でも、洗濯して毎日の生活に使う布製品をまとめてリネンと呼ぶのです。そういえば、海外のホテルでバスタオルがないというと、「リネン係を・・・・」と言っているようです。



その後1980年代に、クニエダヤスエさんが、テーブルリネン、テーブルコーディネートという言葉を日本で広めました。
1932年生まれのクニエダさんは、小さいころの暗い台所で小さな木綿の布巾がびしょびしょにぬれて干してあったと書いています。ヨーロッパでリネンとであった驚きは今からは想像ができない程の事だったと思います。

著書では、ヨーロッパの母親は娘を嫁に出すときに、10年分も使えるような量の上等なでしっかりとしたリネン(亜麻)の皿ふき、グラスふきを持たせる習慣があると書いています。
また、30年前にスウェーデン人に嫁いだ友達が、その後主人のママから手織りで作ったしっかりとした麻の皿ふき、グラスふきを何mも贈られたという話も紹介しています。

続くコーディネーターたちは、海外で本格的に時代様式なども勉強してホテルやレストランで活躍し始めました。これからは、日本の様式もあわせ、センスを発揮する時代となるのでしょう。



さて、スウェーデンでは布巾が家庭の手織りのルーツ(?) この頃は食洗機が乾かしてくれるので、皿ふきの出番も減りました。

生活に使える布になるのかなぁ と思いながら、仕事をすすめることにします。



麻糸を整経。こんな硬い糸、簡単に織れるとは思えない。



参考書籍 ; 「リネンと暮らす」 クニエダヤスエ著 2001年 じゃこめてい出版

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