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2016年4月5日火曜日

これも幅出し、あれも幅出し

「手織りを始めようとすると、学ぶことがあまりに多く当惑する。なじみのない言葉に直面する・・・」と、最近、手にした米国の書籍の前書きにありました。確かに。

ですので、いつものことながら、気になった言葉は書きとめておくことにします。おもしろい話題とは思えないのですが。

さて、「幅出し」と聞いたら、思いつくのは、どれですか?

1.仕上げ加工の「幅出し」
両ミミをピンで針して、織や加工の行程中に縮んだ織物の幅を広げて、所定の寸法にすること。
生地の表裏を見わける方法の1つだと習いましたが、布地のミミの部分にある針でさした跡・・・・・幅出しの加工をした跡。ピンで針して行うのがピン・テンタ機。クリップではさんで行うクリップ・テンタ機もありました。
これは、手織りとはちょっと違うようですね。

2.織っているときに、織幅を一定に保つために使う・・・・「幅出し」
「左右にトゲが付いている道具の名まえ。
日本では、竹製で、「伸子」と呼ぶのが一般的?
海外では、木製と金属製があり、スウェーデンが木製、フィンランドは金属製を使う・・・・どちらかといえば、そのようです。
以前、日本では、「ストレッチャー」と言っていたように思うのですが、アメリカの本では、「テンプル/temple」とあります。
この道具は、世界中にあるということですが、主にウールを織る文化圏でも使うのでしょうか?(写真上)

3.整経して束状になった経糸を計画した織幅に拡げることを「幅出し」
仮筬する(写真下)、仮筬通しする、粗筬する、粗通しする、ラドルを使うとか・・・・目的は同じで、違いは、筬を使うか、ラドルを使うかだけなのに。
あまりにいろいろな表現があり、相手により、それぞれ言い直すのが大変なので、「「幅出し」という言葉を使い始めた先生もいるのだそうです。

4.絣の経糸を巻くときに使う「「幅出し」
経糸をビームに巻くときに、絣の柄が歪まないように、経糸の束を小分けして広げ、平行に保つ道具があるのだそうです。産地によって使う/使わないがあるのでは?


どれも、幅を出すから、「幅出し」。話の流れがわかれば、自然とわかる「用語」。
いやいや、織の用語と思うのは、考え過ぎなのかもしれませんね。

織物にとって、いかに「幅」が大切か・・・・ということで、このお話は、ひとまず終えることに。

2016年2月5日金曜日

漬物石

好物の白菜など漬けようかと思っただけなのですが、この漬物石、一人で経糸を巻くときの「おもり」に良さそうです。

北欧では、はしご?のような専用の道具があるようです。日本では、織機のベンチに結びつけたり、ペットボトルを下げたりする方もいるようです。
整経した経糸をいくつかの束に分けて巻く場合、同じ強さで巻き取るためには、同じ重さであることが肝心。

で、この漬物石。

ご存知の通り、同じ重さを何個でも揃えることができます。そして、

重さは何タイプかある。
重ねることができ、重さを調節できる。
経糸を結びるのに好都合な「持ち手」まであります。

使ってみましたら・・・・こんな感じ。

今回は、幅も30cm程なので、一か所で引いてみました。
使用しているのは、5.5kg 2個。大きさは、直径21cm、高さ10cm。日本製。

経糸巻に、綜絖通し・・・手伝ってくれる人がいるのが最高なのですが、誰もが忙しい時代。贅沢はいえませんね。

2015年11月3日火曜日

コード通しが届きました

システムコードを通す時、何を使っていますか?

編物に使う『かぎ針(写真左)』は、中央の指に馴染むように平らになっている部分がつっかえて長さが足りないことがあります。

金綜絖に使う『綜絖通し(写真中央)』は、先がとがっているので、コードを傷つけてしまうこともしばしば。それに、長いので踏み木にコードを通す時は床につっかえてしまう・・・・で、歪んでます。


『コード通し』が欲しいと織物の道具を扱っている数軒のショップで聞いてみたのですが、「専用の道具が必要なのですか?」とけげんな様子。

どうやら、タイアップを頻繁に変更する人は少ないらしい。ろくろ式で開口が安定しないから4枚綜絖の天秤式のを使う・・・という場合、「平織と綾織のタイアップ」で、一般的な組織のほとんどが織れてしまう。

ですから、購入した時から、一度も吊り直したことがないという人もめづらしくないらしい。それなら、専用の道具など必要ありませんね。


で、海外から取り寄せることになりました。『コード通し/Cord needle』

届いたのは、写真右。洋裁に使う『糸通し』の大型サイズという感じ。簡単な構造ですが、やはり道具は道具。使い心地も、『糸通し』の大きい感じ・・・・・。

頻繁に吊り替えをする方は、お試しを。


2015年3月10日火曜日

番手の使い方

先週、糸のことを書きました。日本の手織は西洋化しているようで、欧米の一般的な手織の基本と違うと感じることがことが少なくなく、番手についても、たぶん日本の手織を詳しく勉強した方には異論があるテーマだと思います。

手織のおけいこやお教室などに通ったことがないので、日本の手織の一般と、例えば、タイアップ、下開口やカウンターマーチなどの解釈が違うことがありました。習ったことと違うと、間違いを公開していると不快に思う方もいるようなので、糸の番手についても遠慮してきました。が、原稿が残っていたので。

・・・糸・・・イト・・・意図・・・イト・・・糸・・・イト・・・意図・・・イト・・・糸・・・イト・・・意図・・・イト・・・糸・・・イト・・・意図・・・イト・・・糸・・・

洋裁を習った時に、ミシン糸と針は番号で太さを表すが、番号と太さは逆。つまり、糸は番号の数が多きくなれば細くなり、針は太くなると覚えました。そして、縫う布地と針の太さ、糸の太さの関係の一覧表がありました。つまり、番号は太さ。番号があると縫う布と使う針や糸の太さの関係がわかりやすくなります。

シーツ地も糸の太さと密度を聞けば、丈夫で厚いか、薄くてもしっかりとしているか、肌触りなどはほぼイメージできますし、ストッキングの化粧台紙に書かれているデニール」をみれば、薄いか厚いか・・・慣れてくれば・・・わかります。ナイロンは長繊維なので糸の太さは番手ではなくデニールです。

こんなことから、糸の「太さを表す」ことは、「充分に役に立つ」と思うのです。番手の定義などは知らなくても、あれば便利。で、必要な数字。でも、手織りの本を見ると「重さと長さを換算するときに使用する数字」のような説明がされているように感じるのは・・・・私だけ?

手織によく使う糸の太さは、たぶん、ほとんど綿番手と毛番手。ときどき、麻番手。この3種類で表示されています。
番手の基本的な定義のしかたは同じで・・・決まった重さ(1kg、1ポンド)のワタなどから決められた長さ(1000m、840ヤードなど)の糸を作る。これでできあがる糸の太さが基準となる1番手。

この定義を使って逆算すれば、重さや長さを換算できると「ひらめいた!」方がいたようです。でも、ちょっと手紡ぎをしたことのある方なら、お気づきの通り、撚りがかかると糸は短くなる。撚りが多くなれば、さらに短くなる・・・。そんなに正確なものではない。ですから、それぞれの糸に、重さと標準的な長さが書かれていれば、わかりやすいし、より誤差が少ないし、親切ですよね。

それでも、換算しようとすると、素材によって使う番手表示が違い、基本のポンドとかヤードとか度量衡が違い計量器もない。となると、gとmの日本では、毛番手が身近で使いやすいことになります。これを応用?して、換算のための「共通番手」という番手表示?換算方法?を提案した方もいらっしゃる・・・・この影響なのでしょうか、最近は、「毛番手」とは言わず、かわりに「共通番手」と言うようです。
日本の手織ではますます、「番手は長さや重さを換算のための数字」になりつつあるようです。


さて、ここで、私の素朴な疑問。長さと重さが知りたいなら、サンプルをとってはかればよい。綿は植物繊維、毛は動物繊維。性格も風合いも、さわった時の柔らかさや握って離したときふっくら感も違う。同じ大きさの布なら感じる厚みも重さも違う。太さをあらわす表示を共通にすると違和感があるように思うのは、古い感覚なのでしょうか?

混紡糸など中間の性質を持ち、番手表示がさまざまな場合は、綿をよく使う人は綿番手に換算し、毛をよく使う人は、毛番手に換算するのが、わかりやすいように思います。
綿番手から毛番手へ、毛番手から綿番手へ、換算して置き換えるのはかなり面倒と思いがちですが、「番手換算表」があります。プロの方も使っていたりします。ポンドやヤードになじみがなくても、使い慣れている番手に置き換えられれば、太さはイメージしやすいはずです。

大切なことは、糸の太さと何羽の筬を使うかという関係。 そして、たとえば、縦緯同じ密度で織った場合にどの程度の厚さの生地になるか?・・・ということだと思うのです。

正絹を使って本格的に着尺を織る場合はさておき、よく使われる綿と毛は、「番手という太さ」と「撚りあわせた本数」で表示されます。欧米の本でも同じ表示が使われています。

手織に限らず、使われる/作られる糸の太さはほぼ決まっています。よく使う番手と太さがイメージでき、数が多いほど細い、数字が倍になれば、太さは半分になるという基本さえわかれば、知識として、充分だと思うのですが・・・・。毛の紡績は比較的自由がきくので、端番手もよく見かけます。

綿は、60,40,30,20,16、10,8   毛は、20,10,8,7,6,5,3,1

撚りは、2本、3本撚りが一般的。表示は、2、3という数字から撚り本数と想像できます。
それ以上の撚り本数は、機械の都合から撚糸を繰り返すようで、2×3×2・・・と×で追加表示されています。綿糸と毛糸では、番手と撚り本数の表示の分子と分母が逆になります。


最後に共通番手。いわゆるテックス番手のことです。何番手ではなく、TEXで表示したと思います。繊維の種類に関係なく使われる番手ですが、さまざまな国や産地の糸を使う工場などで太さを換算する必要があるときなどで使われていたように記憶しています。手芸糸のショップの「共通番手」という言葉と混乱しやすいですね。


※文中誤解や間違いでお気づきの箇所があり、ご指摘やご教授等をくださる場合には、手織りを学んだのは、米国式、北欧式、日本式のいづれなのかと経歴などのプロフィールをお書き添えください。掲載文への訂正、添削はご遠慮ください。投稿は簡潔にお願いいたします。

2015年3月6日金曜日

綿のジュウロクバンソウシ

スウェーデンの手織りの洋書には、コットンリンと綿の16/2がよく使われています。

綿糸の16/2・・・・16番の太さの2本撚りの糸。「ジュウロクバンソウシ」と私は言っていますが、手織りの世界では、「ジュウロクのニ」と言うらしいのです。手織の糸を買う時にいつも聞き返されます。

この16/2 販売していた新日本橋の糸店では、廃番になり、自社製の織機や糸、洋書を販売していた所でも扱っていない。関西方面で販売している染糸は、編物用のようなやさしい色が多い。つまり、洋書を見ながら手織りをする人は ほとんどいない ということなのでしょうか?それとも、輸入で対応?2本引き揃えれば、コットンリンとほぼ同じ太さ・・・・16/2は、優れもの。

番手は、糸の太さ。ですから、どちらの糸がどの程度太いかなど太さを比較する時にも役立ちますが、日本の手織りの本では、重さと長さを換算するために使う数字のような説明になっていると感じるのは・・・・・私だけ?


さて、16番双糸が廃番なら、30番4本撚りを使えば、ほぼ同じと思っていましたが、大変なことになりました・・・・撚り方向がちがう。

よく見ると30/2×2。追撚をかけて撚合せたためか、ふっくら感も少ない。よく見ないで、双糸と一緒に経糸に使ったのは、迂闊でした。

あげく、レップ織の経糸。1cmあたり36本。
話には聞いたことがあるように思いますが、絡んで、絡んで、仮筬から抜くのに一苦労。綜絖通しの最中も絡む。綾棒も滑らない。単に密度があるのが原因とは思えません。

別に呼び方はどうでもよいと思っていたのですが、「○○の二」とかではなく、2本撚りの糸であることを確認するためにも、どうやら「ソウシ」と呼ぶことは大切。3本撚りは「ミコ」とかいいますが、これはあまり使われない呼び方。そして、それ以上の撚り本数の呼び方に愛称がないのは、やっぱり あまり一般的に使わない糸・・・撚糸機もないのでは?と思ったりします。 



2013年10月29日火曜日

タビーの綿糸の準備

海外の手織の基本的な組織を織ってみたいと「Learning to Weave」Deborah Chandler著 を道しるべに進めてきました。多綜絖やハックレースなど寄り道も多く、課題もあまりせず・・でしたが、残りは二重織りとサマー&ウインター、オーバーショットの3種類です。二重織りは、同時に複数本のペダルが踏めるジャックルームですといろいろな織り試しができるのですが、私の織機はカウンターマーチなので最後にします。

組織は「A HANDWEAVER'S PATTERN BOOK」
Marguerite Porter Davison著 より
 
オーバーショットとサマー&ウインターは以前に織ったことがあります。両方とも平織の地があります。つまり、タビー;tabby。
「経と緯が同じ糸で、同じ密度の平織」がタビー。オーバーショットやサマー&ウインターなど太い緯糸で柄を出す織り方の地の平織はタビーです。
「ウィーヴィング・ノート」岸田幸吉著 P.26にも、同じことが書かれていました。今頃になりよく読んだわけで・・・申し訳ないことです。

最近の手織りでは、細い緯糸で平織を織り入れることは経糸の種類や密度に関係なく、タビーとかタビー糸と呼ぶようです。ウネ織や裂き織など太い緯糸を安定させるために次の段に平織で入れる細い糸は、タビーではなく〆糸(しめいと)と呼んでいました。

どちらも「太と細の緯糸を交互に入れること」や「平織の開口」、「織り地を安定させるため」と似ている点があるので、オーバーショットとサマー&ウインターのタビーと、ウネ織等の〆糸は同じと解釈したのかもしれません。

趣味の世界では、基本や理屈より手順の説明がわかりやすいことが大切で、英名を多用したりあてはめたりすることが新しさや魅力につながるようです。

オーバーショットとサマー&ウインターは、平織の地に柄を織り出した織物です。柄を織り出している太糸をはさみで切って抜けば、縦緯の糸も密度も同じ平織の布=タビーになる。太糸と細糸を交互に織り入れたウネ織などは、バラバラになってしまう・・・・・。
他にも平織の地(=タビー)を使う織り方は多く、綾の変化織で使う場合もあります。結局、基本は正しく理解しないと織りが上達しても応用がきかない、糸の準備や筬密度の設定がわからないということになりそうです。

前置きが長くなりましたが、これから使うタビーの糸。
柄糸と同じウールで細番手を選びたくなりますが、本来は、麻か綿だそうです。細いウール糸は高級品だった?などと以前から不思議に思っていたのですが、当時、織機では主に家庭で使う平織のハンドタオルや布巾を手織りしていたようですから、綿や麻の糸が手近であり、織り馴れていたということもあったのでしょう。実際、北欧の大型機などは、テンションがしっかりかかるので、注意しないと細いウールは引きすぎになります。

今回、用意したのは、綿糸16/2素地糸。若干太めの10/2でも良いのですが、16/2は、2本引き揃えると、コッリン22/2とほぼ同じ太さになるので使いまわしができそうで選びました。が、残念なことに今後は入手しにくくなるようです。 

綿糸は、素地糸そのままだと多少のベタつきと伸縮があるように感じられます。家庭で、精練の薬品(苛性ソーダ;劇物)を使用するのも保管するのも怖いので、ソーピング(石鹸)でしたが、すっきりしませんでした。
今回は、サンノールTSNN(精練剤)とヂャストミン(酵素糊抜剤)を使用してみました。パサつかず、しっとりとした仕上がりです。

精練剤;サンノールTSNN 酵素糊抜剤;ヂャストミン
藍熊染料株式会社

2012年11月16日金曜日

古い北欧機に8枚綜絖を吊りました

織機ではなく部品(カウンターマーチ/天秤)を6月に購入して、はや5カ月。

購入したマニュアルや解説本もすっかり読み終え、サポートも有なので、困ることも躊躇することも何もなかったのに・・・・何をしていた?

(カウンターマーチのタイアップのマニュアル本については、2012/10/2のブログを参照してください。)



公開するほどのこと?とも思ったのですが、記録しておくことにしました。

1.旧型の織機のため、カウンターマーチ取り付けのための加工が必要で依頼先を探すのに手間取りました。自社以外の織機の修理や加工をしたがらないのは、当然といえば当然。

2.平織をしていたので、綜絖やペダルの微妙な位置の調整がしたくなる。4枚綜絖ならカウンターバランスのほうが簡単。開口の大きさの調整も簡単。で、カウンターバランスに戻してみたりして。
もしかして・・・織ることができる多綜絖の組織に制約ありですが、ドレルプーリーは優れもの?
そして・・・左右のバランスを気にする「ホース/ニックピン」よりも「ろくろ」の方が優れもの?

3.ペダルのタイアップ。昔からの麻のイタリアンコードは、上から結べてほどくのが簡単。(←ただし、ループと結ぶワザが必要。) システムコードとアンカーピンは、付け外しが少々手間ですが張り加減がわかりやすい。伸びたりゆるんだりもないらしい。こんなところで悩んで結局、混在中。

4.ついでに、購入時期や使用頻度などで微妙に長さの違う綿の糸綜絖を分別してシャフト毎に振り分け直し。全てポリエステルへドルに買いかえれば伸縮もなくて確実なのに。

5.綜絖バーが厚いので、筬位置での開口の大きさを揃えるために調整し直すこと数回。

 
そのつもりはないのですが・・・・他のものなら、新機種に買い替えるのが賢明なのでしょう。

システムキッチンは、家族みんなの役に立つ。
ミシンは、「毎年、夏服とスカート〇着+エプロンを〇枚」とか、換算しようとすればできる。
織機は、マフラーやひざかけ、ラグ・・・・・何を何枚織ると言えば、家族は納得してくれるのでしょうか?



2012年9月26日水曜日

平織#4 ログキャビン試織

書籍「Leaning to weave」の「Lesson 6」は、平織。平織の密度変化や太さの違う糸を織るなどの課題が6つあります。

この中から、log cabin(ログキャビン)の色の組合わせのサンプルを作ってみることにしました。
「3インチ程度の織り幅で、3タイプの組合わせを織りなさい」という課題です。

①ハイコントラスト (例;黒と白)⇒紺と白で試します。
②中程度のコントラスト(例;黒とライトグレイ)⇒紺とライトブルー
③微妙なコントラスト(例;黒とダークグレイ )⇒紺とグリーン



同系色を選んだので、失敗はありませんが、面白みもありません。

①は、チラチラして目が痛くなりそう。





平織で試しておきたい糸がありましたので、使用しました。

10/2 綿 シルケット加工糸
絹のような光沢があり、高級感があります。
手織り糸の店では、販売しているケースが多いようです。染めた糸もあり人気商品のようです。
撚りがZ撚りです。織糸は、S撚りという話を聞いたことがありますが、真偽は不明です。


結局、次の5行になりました。 密度は、100本/10cm です。
⑤左下 ④左上(打込みが増えている部分)

写真;経糸は右、緯糸は上から順番に

③10/2 綿 シルケット加工 紺 + 22/2 コットリン グリーン
②10/2 綿 シルケット加工 紺 + 10/2 綿 シルケット加工 ライトブルー 
①10/2 綿 シルケット加工 紺 + 10/2 綿 シルケット加工 白
④10/2 綿 シルケット加工 ライトブルー + 10/2 綿 シルケット加工 白
⑤10/2 綿 シルケット加工 ライトブルー + 10/2 綿 未晒  


滑りが良いので、機がけは、やりやすいのかもしれませんが、結び目がゆるみやすい。
経糸を強く張ると、滑りの良さも関係して、打込んでもヨコ糸がペダルを踏みかえるときに戻ってきて織ムラになりやすいようです。
滑りが良いので、本来織り込まれていくはずの微妙なテンションムラが出てきて、織際が直線にならない場合があります。

風合い、織り易さ、共に⑤が良かったようです。

絹を織る織機なら、問題なく織れるのかもしれません。

2012年7月6日金曜日

織機の調整でコットリンの平織

織機の下ラムの穴をあける場所を最終確認したくて、平織をしています。

残しておいたドレルの縦糸を巻きなおして、織り始めました。
高さが多少足りないので、ペダルを全て吊ると10本めは上ラムやペダルに当たりますが、何とかなりそうです。


試し織りしているのは、コットリン22/2。

今回の平織は、90本/10cm。 所々に、2本引き揃えをつくり、懐かしい表情を出してみました。和装のコート地などで見かけた記憶があるのですが。。。綜絖通し間違い?にも見えます。
アメリカの本を参考にした経密度ですが、もう少し混ませたい感じです。

前回のドレル(朱子織)は、120本/10cm。組織の性格上、緯糸本数も多く地厚になりました。
スウェーデンの本を参考にした縦密度です。組織の特性とは言え、オーバークォリィー感はぬぐえない。


組織によって、経密度が違うのは、いわば、あたりまえ。
それにしても、アメリカとスウェーデンで、密度感がどうしてこんなにも違うのでしょうか?

左;平織 右;ドレル(朱子織)

使っているコットリンは、30年前のmark社の糸。少し手紡ぎ感があります。
先日、国内の貿易会社から届いたコットリンの見本は、綿糸のようにムラがなくてきれい。
昨日見たBockensの糸は、単糸は若干スラブがかっているけれどしっかりした撚り合わせ。


コットリンの番手は、22/2で各社共通です。
麻番手は、麻1ポンドから300ヤードの長さの糸を紡いだ太さが1番手です。メーカーによって太さに違いはないはずです。でも、海外のフォーラムでは、同じ番手でも長さや太さは絶対に異なると公言している先生もいます。同じ工場でも紡績機が違えば、仕上りは違うという話も聞いたことがあります。


ここまで来たら、各社織比べです。色糸のカラーラインも違いますしね。


先日、スウェーデンに問い合わせのメールをしました。
一社は、日本の輸入代理店を紹介してくれました。
もう一社は、直接注文はOK。今は夏の休暇中で8月6日までお休みというゴキゲン?のメールが届きました。

麻や綿の糸は、どうやら欲しい色糸を入手できそうです。


平織がおわったら、織機の改良をお願いして夏休みのつもりでしたが、製作所の都合で来月になりました。
この間、何か織る?夏休みする?

2012年7月3日火曜日

糸綜絖、私も作成中

綜絖枚数を増やすので、糸綜絖も増やすことにしました。

ポリエステル製に進化しており、綿の糸綜絖は見かけなくなりました。追加分だけポリエステルは、しっくりしないので手作りします。糸は、網糸3号(株)シラカワで購入。 小さな段ボール箱に竹櫛をさして結びます。

昔々、綜絖枚数が増えると、何番が上がっているか見分けにくいので糸綜絖を染めたと聞いたことがあります。1番-赤、2番-オレンジ、3番-黄色・・・・・・。色落ちがして白の作品が淡い虹色になったという笑い話までありました。現在、海外では、ポリエステル製の色付が販売されているようです。

カラー綜絖も何本か作ることにしました。今は、中央から綜絖20本ごとにバーに色糸をつけていますが、目立たないのと滑りが悪いので、カラー綜絖に変更します。使用したいのは、カラーのレース編み糸。でも、手元に5番の古い刺繍糸があるので、これを使います。使わずに空綜絖になるような気がします。


網糸1綛220gで1142本 カラーは各色6本

「綜絖通しは中央から左へ、中央から右へと通せば、毎回、本数を数えなくて良い」という話も聞きますが、
左右の手の動きを入れ替えられない私には、無理。
中央から左へはできても、中央から右へは手が交差するし、速度は落ちる。リズムにのれない。次に通す糸を見ると体がよじれる。加えて、複雑な綜絖通し順になると、完璧に混乱。


海外のマニュアルに書いてあるように、毎回、中央から本数を数えて、右端から左へと通し始めます。

北欧の織機の綜絖は、上下にバーを通して吊り下げているだけで枠はありません。ラム(招き棒)やペダルは最後にタイアップするのが手順ですが、私は、上ラムを下げて綜絖通しをしています。
中央まできた所で綜絖が足りなかった場合は、コードをほどいてラムをはずし、左側から繰り入れることになります。が、ラムを下げておくと左右にもずれず、適度な重さがかかり安定するので気に入っています。

カウンターマーチ式を写真で見ると、綜絖の上バーの中央部が上からのコードで結んであるように見える場合がますが、このコードは下ラムへ直行しています。ラムのタイアップも最後ですので、綜絖通しをしている時には関係ありません。

マニュアルによって、やり方や手順は多少違います。時代によっても違うようです。

綾返しを最後にしたり、シャフトピンを使わなかったり、私は伝統的なやり方が好きです。

2012年6月19日火曜日

コットリンの値段

やっぱり、北欧の織機はコットリン(綿60%と麻40%の混紡糸)がなじみます。なんとも心地よく織れるあの感覚は忘れられません。
あまり市販されていないようなのに、ご存知の方も多いようです。

色数が豊富(95色!)で、きれいな色が多い。魅力はこれだけではありません。
綿と比較すると、適当なハリがあり、糸と糸がくっつきにくく、絡みにくい。綜絖通しもしやすい。硬すぎず伸びすぎず経糸として適度のテンションが保てる。もちろんノリツケの必要もない。22/2は、太さも手ごろで始めて織るにも良い糸。

と、絶賛してみましたが、最大の問題は、国内では手に入りくいこと。

チューブ巻を並べて、色をじっくりと見て、買いたい。どなたか、市販しているところをご存じありませんか?


古い古い麻とコットリンの色見本

1年半ほど前、もう一度手織りを始めるなら、まずは織りやすいコットリンでと思い、探しました。
都内の手織り糸のお店を2-3軒聞きましたが取扱いはなし。糸も販売している教室では、約200gで4000余円でした。とても気軽に織れる値段ではありません。入会して生徒さんになればお安くできますとのお話でした。



もしかして、200g4000円は、絹の価格とさほど変わらないのでは? 同じ重さならば、素材自体が軽いシルクの方が長さはあるはず。薄手のシルクのスカーフとか、クッションカバー、絣。。。。あの肌さわりの良さ!温かさ!絹鳴り!

残念ながら、「北欧の織機で絹は織れない」という話です。織れたとしても、日本の機での織り易さとは比べ物にならないでしょう。

冷静に考えると「この繊維の産地に、この織機あり」なのです。


せっかく30年も待っていてくれた北欧の織機ですから、浮気せずにやっていきます。