2012年12月26日水曜日

年末年始のお休みにします

綾織は年内には終了すると思っていましたが、あらためて種類の多いことに気づきました。
ポイントツイル(山通しの綾織)あたりから、欧米の特徴的な組織の織り柄が始まり、展開していくようです。
再スタートの手織りですから、じっくりと進めることにします。
 
 

 
今年後半に心に残ったことば


私がここにいるのは東洋で生まれ 運命が私を東と西の間に 投げ入れたからです

私にとっての東と西  西洋が男なら東洋は女性 

私は東と西を結婚させたい

バーナード・リーチ(1887~1979)
東と西との出会い 生誕125年 バーナード・リーチ展
2012.8.29-9.10 日本橋高島屋にて

 
 
 
どうぞ良い年をお迎えください。

2012年12月24日月曜日

モミの木に願いを


 
モミの木を織っていたら、「いつまでも緑であってほしい」と、思いました。
 
地球温暖化で、「雪もなくなり、枯れることがないように」と、1枚織りました。

 
そして、2011年3月・・・・目に映る木々の緑は何も変わっていない。
でも、見えないモノで違う世界になりました。

木々の声は聞こえますか?

今年は、星をひとつ かざりました。

Merry Christmas

 








2012年12月21日金曜日

チューブ織上り


年末も迫ってきます。急がないと・・・・

最初にチューブのサンプルを織ります。ペダルの踏み順とシャトルの方向を確認して・・・・上下同本数を整経したので、端で同じ動きになる2本があります。下の布になる1本を切り、はずします。

さて、製織開始。



まずは、緯糸を赤で上下別々に11cm程織り、上の緯糸を緑に変更。下はもう1cm織ってから、緑にかえます。緑は10cm織ります。(追記;仕上げてみたら、緯糸の赤は6cm、緑は5cmで良かったようです。)

さて、シャトルを1丁にして、チューブにします。

ペダルの踏みかえと筬打ちのリズムを気にしながら、ひたすら織ります。それなりに上手に、手早くなるようです。

消防車のホースもこのやり方で織られているとのこと。クロスビームに巻取りながら実感・・・そっくり。
引っ張ったり、こすったり、日光にさらされる用具は、丈夫で強度がある 天然繊維+織+加工 が多いようですね。

最後は、だんだん細くします。筬が使えないので、板杼に変えます。

織りあがりました。全長190cm。


胴体にペレットをつめ、口に舌をはさみこみ、目をつけて・・・・シッポはどうしよう?
早く年賀状用の撮影をしなくちゃ。
言い伝えによると、「アオダイショウ」は、守り神。
 
使用組織;二重織
仕上りサイズ;×190×5cm+三編み12cm+フサ20cm
使用糸;経糸 コットリン28/2(廃番) 緯糸 コットリン22/2
使用筬;35本/10cm 8本入れ
上布;G=グリンとR赤 縞経(GGGGGGGGRR)×7レピート+GGGGGGGG 計78本
下布;Y=イエロー 計77本





2012年12月18日火曜日

チューブが織りたい

急いでチューブ(筒)が織りたい。二重織の織り方でシャトルを1丁にして上下を交互にグルグルと織れば、筒になったはず。二重織は、海外でも日本でも一般的な織り方。

書籍を参考にして、二重織を組織図から理解するのは、私には難しすぎたし時間もない。理屈を思いだして、いきなり準備して・・・・・織ることにします。

 
それぞれ動きの違う経糸4本をイメージして、「2本で上の平織の布を、残りの2本で下の平織の布を織る」と考えると何とかなりそうです。

覚えていたことは・・・・経糸は上下二枚分だから2倍にしておかないと、できあがった織物の密度は半分になる。綜絖通しは「順通し」。上の平織は1、3の綜絖にを通し、下の平織は2、4の綜絖にを通す。

 
A.上の平織を織るとき、上の布の1をあげる。3をさげ、下の布を織るもさげる。緯糸を通す。
B.平織は交互なので、上のさげた3を今度はあげる。あげた1をさげ、下の布を織るはさげたまま。緯糸を通す。

C.下の平織を織るとき、上の布を織るをあげ、下の布用の2もあげる。4をさげる。緯糸を通す。
D.平織は交互なので、上の布を織るをあげたままで、下の布用のさげた4をあげる。あげた2を今度はさげる。緯糸を通す。

この順番だと、上の平織の緯糸を2段織ってから下のを2段織ることになり、チューブにできないし、緯糸の打込みが均等にならないので、A→C→B→Dの順番にしたい。が、上の平織を先に織ると下が見えないので、C⇒A⇒D⇒Bにする。緯糸はグルグルと上下を交互に通していく。これで何とか織れそうです。

 

シングルタイアップしたジャックルームでは、ペダルを何本か同時に踏むことにより自由に縦糸の組合わせをかえて織ることができるようです。綜絖を下げる必要もないですし・・・私も、一度ジャックで織ってみたいと思うのですが・・・・

私のは、カウンターバランスなので、綜絖バーとペダルをにらみながらタイアップして織り始めます。

ステックを使って経糸を数えて自由に柄を織ることを試したことがあります。手芸のような細かな仕事は、私には不向きでした。

2012年12月14日金曜日

綾織#5 8+2枚綜絖 オペラ色のマフラー

ブラックの経糸がマフラー1本分残りました。

年末は、華やかな夜の気分の色。

オペラという色は、確かピンク味がかったレッド。
この時期にブラックに誘われて合わせたくなる色彩。
赤が飛んでしまい、紫味になったり、白っぽくなったり・・・・素直に写真には写らない色でした。

 

ミミをアクセントにできないかと考えてミミ糸の色を選びました。

織始めたら、下手なので緯糸の返しが揃わず・・・

素朴な飾りブレードのような可愛いミミになりました。(本人も賛否両方を感じています。)


綿密に計画して織り始めたつもりなのに、予想もしていなかった効果に出会えたりするのは何とも面白い。


柄は、前作同様にペダル順をかえて作りました。編物のケーブル(なわ編み)のようにも見える柄です。






カシミアに似合いそうな柄です。
経糸と緯糸、どちらもやさしい色彩を選べば、新春から春先にかけて良さそうです。
 
  
 
ピンクに写っていますが、本当は、もっと赤味です。
 

使用組織;The weaver's Book of 8-Shaft Patterns P.22 #66 Carol Strickler 著
仕上りサイズ;28×130cm(フサ11cm×2)
使用糸;縦糸 アルパカ混 2/14//2
緯糸 ウール2/10//2
使用筬;60本/10cm 2本入れ
ミミ糸;ウール2/10//2 8本×2


2012年12月11日火曜日

綾織#4 8+2枚綜絖 ブラック&ホワイトのマフラー

織り進むと抜けるように切れてしまったアルパカ混の黒糸。ミミはウール糸を使い平織にして再度織ってみることにしました。


柄は、前作の8枚綜絖のタイアップでペダルの踏み順を変えて作ることにしました。

アナログ世代なので、
まず、組織図をペダルごとに細く切って、できそうな並び順の見当をつけ、
パソコンを使ってレピート展開。色々できました。

残念ながら、浮きや飛びが少ない組織ではっきりした柄は1/3の綾のみでした。




あとは、組合わせ方とバランスを考えて・・・

緯はミミとの関係から白のアルパカ混。
黒と白のコントラストに負けず素材の良さが見せられるとよいのですが・・・・

ミミがしっかりしたので、織は特に問題なく進みました。それにしてもデリケートな糸。




仕上げて、風合いが出たらそれなりに柔らかな表情になりました。



使用組織;The weaver's Book of 8-Shaft Patterns P.22 #66 Carol Strickler 著
仕上りサイズ;28×130cm(フサ10cm×2)
使用糸;アルパカ混 2/14//2
使用筬;60本/10cm 2本入れ
ミミ糸;ウール2/10//2
ミミ本数;10本×2




2012年12月1日土曜日

綾織#3 8+2枚綜絖のメンズマフラー


結局、糸を変更して織ることにしました。


濃い経糸の部分でのシャドー効果と薄い経糸部分での柄を見せる効果は欲しい・・・さて、緯糸はどうするか?

当初は、縦緯の糸は同色でモノトーンの予定でしたが、黒は染糸のチャコールになり、もの足りないし、何だか硬い印象。

少し青みのある不思議なグリーンを選びました。
これは、タフタの色。彼女のドレスの色?


問題のミミは、綜絖を2枚追加して平組織にしました。

緯糸2本を同口に入れている平織なので、正式名称は「さなだミミ」ではないか?と思います。バランスもよく安定してミミの役目を果たしてくれました。



あわせるなら、やっぱりブラックのコートです。
皮か、がっちりと目のつまった生地のコート。
手織りだなんて知らぬふりして、ダンディーにお願いします。
 
使用組織;The weaver's Book of 8-Shaft Patterns P.22 #66 Carol Strickler 著
仕上りサイズ;36×136cm(フサ12cm×2)
使用糸;アンゴラ混 2/20
使用筬;80本/10cm
縞整経;42+132+128本
ミミ本数;4本×2