ラベル 洋書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 洋書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年5月31日火曜日

洋書;A DYER’S Garden

タイトルから、育てた植物を使って天然素材のシルクやウールを染色する・・・・それだけのことのように思えます。

でも、この本が魅力的なのは、染めるための植物のガーデン、つまり、花壇つくりから始まっている
こと。

著者 Rita Buchananは、春になるとガーデンに、何を植えるかを計画し、耕して種をまき、水をやり、葉の成長や開花を楽しみ、そして、夏から秋にかけて屋外で染色をして、糸に色をもらい、冬に紡ぐ、編む、織る・・・・季節の移り変わりをいつくしみ、楽しんでいるようです。

さて、この本は、花壇の計画のしかたから始まります。
花壇は、円形、四角形など4種類。どの植物を植えるかを水彩タッチの美しいイラストを使って説明しています。背の高さや花の色など通常のガーデニングと思ってページをめくると、植物ごとに糸を4オンス染めるのに必要な株数と育てる面積が書いてあります。気候や土で育ち具合は変わりますが、植え付けるにあたって、確かに、「どのくらいの糸が染められるかの目安」は欲しいもの。

染色については、使用する道具から始まり、媒染剤、染液の作り方や染めの手順・・・。

20年以上も染色に使える植物を勉強し、自分で育てて約10年と書いてあります。植物にあった染色法や薬品の分量などだけでなく、手順、媒染材をかえて何色染める自分なりの方法や褪色のことなど、何年も繰り返してきたことで得られたさまざまなことが書いてあります。
染色法は、先媒染。日本でも、染めた糸を使いたい場合は先媒染だそうですから、著者の基礎知識と経験から得た知識は、確かなものと思えます。

ページの端の花や畑、美しい色の糸の小さな写真。本の後半には、染色に使える30種の植物が載っています。名称、学名(?)、生えている写真、育て方、染め方、シルクやウール糸を染めた媒染剤ごとの色の写真があります。このページを見ているだけでも満足感があります。

この本のとおりに試してみようとしても、日本で見たことのある植物は数種。名前や見た目が同じでも著者の住むニューイングランドと同じように染色に使えるかどうか?わかりません。また、入手できる薬品も名称が違ったり・・・・そう簡単に、実現できそうもありません。

種から育てて葉や花を楽しんだ色、色、色。織りあわせるとどのような気持ちがするのでしょうか?
特別な色彩を感じてみたいと思い焦がれてみたりして。

2016年2月9日火曜日

洋書;Warp and Weft

見逃してそうなタイトル名ですが、スウエーデンの織機メーカーのUSAのホームページで紹介されていたので、購入しました。古くから親しまれてきた本のようで、これは、改訂拡充版の英語版。

「Warp and Weft」 LESSONS IN DRAFTING FOR HANDWEAVING
著;Mariana Eriksson, Gunnel Gustavsson, Kerstin Lovallius  
出版;2008年 英語版2011年

『すさましい勢いで19世紀半ばに工業化がやってきたときも、私たちの織物に関する知識の伝統は変わることがなく、私たちは織るのをやめなかった・・・・』という書き出しで始まります。

手織りの伝統といえば、師匠から受け継ぐ「技」をイメージする私たちとは趣が異なるようです。

また、スウエーデンの織りというと、絵織りやパイルなど指やステックを使って1本ずつ糸をひろい織り出していくイメージをもつ方も多いと思います。しかし、この本は、織機で柄を織り出す・・・つまり、綜絖通しとタイアップと踏み木順で、組織を変化させたり、柄を織り出す組織ばかり。それぞれのジャンルごとに簡潔でわかりやすい組織の構造の説明、完全組織図と布のカラーの実物写真とで編集されています。

スウエーデンの手織りですから、組織図は□と■で描かれていて、経糸がシロ/□です。カラーエフェクトやオーバーショットなども若干ありますが、綾織で朱子に近い印象の組織なども興味深く、朱子組織をベースとする変化組織やダマスクなども多いのが特徴と思われます。

初心者向けに平織と変化組織、綾織と変化組織、朱子とブロックダマスクから始まります。コード、クレープ、ピケ、カラーエフェクト、ダブルウィーブ、そして、ランパスなど上級者向けの複雑な組織まで順を追って編集され、最後にドロールームを使うダマスクの説明もあります。

この改訂版では、技法を従来の2倍に増やし、200点近い完全組織図やプロファイルドラフト、現物のサンプル写真を掲載したとあります。

4枚綜絖までの組織は、70.点程。平織やハーフドレル、オーバーショット、レースウイーブなど、よく見かける組織です。5~10枚綜絖は100点近くあります。北欧の8綜絖のカウンターマーチ(天秤式)織機を使って織るためのさまざまな組織・・・・・が学べることがこの点数からもわかります。11枚綜絖以上は、10点ほどです。掲載されている組織の綜絖枚数からも米国との違いを実感します。

このところ話題にしている朱子組織については、飛び数1から順番に書いて、朱子組織になるもの、ならないものを実証するという説明のしかたがされています。算数が数学になる前から、織物はあったはずですから、「2つにわけ、公約数とならない・・・云々」という従来の説明より手織りをする人には実際的。改訂版を出版するにあたって、図を入れ説明をわかりやすく見直した点なのでしょうか?

スウエーデンの手織りの本は、作品集は見かけるのですが、体系立った組織の本は、少ないような気がします。
単純な綾織の8枚綜絖だけでは満足できず、北欧の多綜絖の織機の性能を生かした織と組織を理解して、楽しめる本です。組織図と布のカラーの実物写真が1つずつ丁寧に組み合わせてありますので、英文を読まない人でも推察できます。

2015年12月29日火曜日

LIISAの取扱い説明書

預かってほしいと届いたLIISAと一緒に届いた説明書は、3種類。

写真右は、織機に限らず、「組み立て式」の何かを買えば、必ずついてくる「いつものよくある書面」。
織機の組み立て方や各部の名称(英語と日本語)、ヒモの結び方やタイアップ(ヒモのつけ方)のイラストなのコピー4枚。

写真中央は、Introduction of Finland Weaving  -1-は、糸綜絖で天秤式という北欧の織機を使うための一般的な内容。
天秤と各部とのタイアップのしかた、ドラフト(意匠図)との関係、経糸の巻きかた(機掛け)などA4版8枚程度。左の小冊子の和訳版ではありませんでした。

写真左は、この織機についての英文書。よく見ると、取扱い説明書・・・・トリセツ!
TOIKA社作成の小冊子 『THE FINNISH COUNTERMARCH LOOM』 
著作デザイン;CATHRINE KVARACEUS

まず、トイカの手織機の所有者のために、特別にフィンランド式のタイアップと経糸の巻きかたやカウンターマーチの特徴、知っておくと役立つことを説明したと書いてあります。

共通一般的な天秤式織機の使い方ではなくて、トイカ社のLIISAの使い方。ですから、今風に言えば、『織機LIISAのトリセツ』。台所家電とかには買えば必ず付いてくる・・・・・このように使うと、このように使いやすいです。ここが新しくなっています。この順番で使ってください・・・・とか書いてあるあのタイプのもう少し詳しい説明書。

本文は、織機の基本的なメカニズムの説明から始まり、カウンターバランスとジャックルームの織機の特徴から、カウンターマーチ式の織機の優れた点の解説。

次に、写真入りで組み立て方の説明。天秤からのYコードを下げるのは、綜絖の前か後ろか?経糸をつけるワープビームのバーは、どの程度の緩みが必要か?など戸惑いがちなことも書いてあります。

タイアップでは、『TRADITIONALTIE-UP』と『MAXIMUM POSSIBILITY TIE-UP(なんでも織れるタイアップ)』という名前の8本踏み木で4枚綜絖で綜絖を2枚ずつのセットで使うというやりかたが載っていました。さすが、天秤式とつぶやきたくなる・・・今まで見たことも聞いたこともないやりかた。毎回の吊替えが大変と感じる人には、お薦めのタイアップとあります。

経糸を織機に巻き取る方法は、「まず、ブレストビーム(胸木)をはずし・・・・・」と細かく順序立てて続きます。ラドルとキャッスルを上手に利用して、綜絖通しから筬通しまでしています。

知っていると思っていることでも、説明書を読むと、設計した人/会社は「こう使えば、このように使いやすい」と、考えたのかと合点がいくことが多々あり、楽しめます。


国内でTOIKAを使っているお教室を見学したことがありますが、この「トリセツ」のやりかたは採用されておらず・・・・日本人にはなじまなかったのでしょうか?

とにもかくにも、こんなにきれいな状態で、30年余り大切に保管していた持ち主に、敬服するばかり。


2015年5月1日金曜日

洋書;Manual of SWEDISH HANDWEAVING

「海外の手織りをしています。」というと、「スウェーデン織ですか?色がきれいなので、織ってみたい。」という話になります。スウェーデンの織りといえば、フレミッシュという絵織物と白木の大型織機。色彩豊かな布を織るというイメージが定着しているようです。


「スウェーデンの手織りの手引書」というこの本は、組織から始まります。日本でのスウェーデン織のイメージとは、ちょっと異なるようです。

基本組織、組織の特徴、変化のさせかたなどの説明から始まります。
ローズパス、レップ、ハニコム、ダマスク、数種類のドレル、モンクスベルト、インレイなどのよく聞く組織も、もちろん登場します。
カラー写真は差し込みの12ページしかなく、ほとんどが組織図と織った布のモノクロ写真。織機と道具の写真も数枚あります。

Manual of  SWEDISH HANDWEAVING Ulla Cyrus-Zetterstrom著 Alice Blomquist訳

初版は1950年。1956年に英語版が発売され、手元のこの本は英語版の第2版で、知人からの借用品。裏表紙には鉛筆で「1981年購入¥4720」の書き込みがあります。ネットの発達で、海外の書籍や情報に簡単に接することができるようになりましたが、当時は本を購入するのも道具をそろえるのも大変だったようです。

時代が変わったのかもしれませんが、「趣味の手織りを楽しむため」というより、「『織』に関する基本知識」について書かれた専門書のような印象があります。あたりまえのように、6枚、8枚綜絖の組織図が登場し、名称と特徴、用語などが説明されています。

しかし、先日、組織図のことで見直しました国内の本も同じくらい専門的な項目と図から始まっていました。それで、この本を最初から読むことにしたのですが、日本では、組織の基本について充分な説明がなされているかどうか・・・・ちょっと疑問も生まれてきました。私が知らないのか?本として出版されていないのか?専門の学校では学べることなのかもしれません。それに、日本の欧米式の手織りの基本とスウェーデンのとは「異なる」と言えば、その通りなのですが。

織ってみて、気が付いて、「ちょっと専門的かもしれない。」とほくそ笑んだことが、最初の基本の数ページに説明されていて、少々がっかりもしました。
例えば、多綜絖の綾組織の作り方と特徴、密度との関係。「batavia」「シャープカット」。スウェーデンの組織図は、経糸が白。緯糸の「黒」は、実は「赤の塗りつぶし」で、モノクロ印刷の都合から「黒」になっているなど。

米国の独習書に続き、この本で、また2~3年は楽しめそうです。

巻末に近付くと「密度と糸量の計算法」や「番手」、「織機と使い方」、「道具と使い方」などの説明があります。

最後のページに、「Hand Loom with Jacquard machine/ ジャカード付の手で使う織機」の写真がありました。国内の本では、このジャカード機は「手織り機」に分類されて紹介されている場合が少なくありません。
でも、この写真を見ると、織機の上に重そうなジャカード装置がのせてあり、たくさんの糸が下がっています。フライイングシャトル(バッタン)も大きく横に張り出していて、一緒に写っている作業着の男性が動かしているようです。かなりの高さと大きさで、手織機だからと普通の住宅に置いたら天井につかえ、床は抜けそう。自宅で手織りを楽しむとか、農閑期の手仕事という日本の「手織り機」のイメージとは違います。Hand Loomとありますが「手織り機(はた)」より「手動の織機(しょっき)」という印象ですね。

その国の文化 手織りは、やはりその国の言語で、というのが基本ですが、仏訳本、英訳本も発売されています。和訳本は、出版されていないのでしょうか?少々複雑でも、説明がわかりやすければ、むつかしくはないはず・・・・。

2015年1月13日火曜日

洋書;THE STRUCTURE OF WEAVING

布は、基本の組織と素材や色彩の組み合わせで、予想できないさまざまな表情を見せる・・・あらためてそんな思いを強くします。写真集としても美しい本です。

基本的な組織と素材の組合せを大切にする手法は、日本の手織りに似ていて、信頼のおける内容と存在感ある布の写真で構成された美しい紙面から、日本でも愛読する方が多いようです。
主題をささえる組織図の説明は、最初に開口のしかたと組み合わせてしまうジャックルームユーザーがメインのアメリカ式ではありません。織機の種類にとらわれずに組織の基本を学べる点でも評価されているようで、日本の布に関する本の参考文献欄でも見かけます。


著者は、「COLOR~AND~WEAVE DESIGN A PRACTICAL REFERENCE BOOK」と同じAnn Sutton。
作品はアルバート美術館におさめれ、BBCテレビの番組にもかかわったと紹介にあります。著名なテキスタイルデザイナーとして、英国の織に詳しい方はもちろん存知だろうと思います。


織機の使い方や糸の扱い方などの基礎をマスターした人を対象として「織物の構造」、つまり、「組織」について書かれた本です。掲載されている写真の布の織りかたや使用した糸の説明などはありません。

わかりやすい組織図の説明と80枚のカラーと100余枚の白黒写真・・・実物大で糸や組織、ミミまではっきりと見ることができます。登場するのは、歴史的な布、商品として販売された布、大学などの学生によって織られた布、プロの染織家やデザイナーが織った布の写真。綜絖枚数は、ほとんどが4枚以下、最多でも8枚です。


前書きには、「どうやって織るのか」は、多くの本がとてもよく説明しているので、この本では、最も魅力的な「織物の基本的な構造とこの基本の構造で限りなくさまざまに変容する布」について説明したとあります。織地で、最も大切なのはSTRUCTURE/構造(組織)、そして、色とテクスチャー。また、良い布は、素材、色、テクスチャーと密度のバランスが慎重に吟味されできあがっているとも述べています。

内容は、ドラフト(組織図)と書き方、平織、綾織と変化組織、サテン、フロート、モクレノ、ハニコム、コード、ダブルウィーブ。よく知られている組織ばかりです。しかし、組織をより複雑に発展させるのではなく、基本のままでも、多種多様な布が生まれることを掲載された数多くの写真から見取ることができます。

布における 構造という組織と芸術的な美・・・・・時として相反するこの二つの融合を論理的な説明と織機で織られた美しい布の写真とで提示しています。

裏表紙には、今織機に向かっている人と明日のデザイナーに贈る書籍とあります。
申し分のない内容と構成の名著です。

2014年12月19日金曜日

洋書;COLOR-AND-WEAVE DESIGN

50色もある英国のウール糸見本が届くと、色と色を組合わせて織ってみたくなります。

COLOR~AND~WEAVE DESIGN A PRACTICAL REFERENCE BOOK
著;ANN SUTTON 1984年

この本の著者 Ann Suttonの作品は、アルバート美術館におさめれれていて、BBCテレビの番組にもかかわったと紹介されてます。
英国ではよく知られているテキスタイルデザイナーのようです。タータンの美と歴史についての著作にも参加しています。

タータンチェックのような大柄から地紋のようなカラーウィーブまで・・・・格子のウールの布地といえば、英国 となるのでしょう。


著者は、「Color and Weaveという言葉から、色(カラー)と織(ウィーブ)の両方が使われているすべての布地について、論じることはできる。しかし、カラー&ウィーブという言葉は、テキスタイルデザイナーの分野では、すでに特定の意味がある。」と書いています。

カラー&ウィーブは、特定の技法を示す言葉。
平織や綾織など基本的な組織で、濃色と淡色の糸を経糸と緯糸に規則的に配列して組み合わせで柄が出てくる技法。よく知られているのは、千鳥格子や網代格子(あじろ織)。
カラー&ウィーブで織柄の名前があるのは少ないようです。自分が発見したかのように変な名前を付ける方がいないことを願うばかり。この本の表紙の布もすてきですが、織柄の名前はありません。

さて、この本では、カラー&ウィーブを組織図で描く方法、オリジナルのデザインを作る方法などが丁寧に説明されています。そして、シェパードチェック、グレンチェック、プリンスオブウェールズなど、伝統的な布地についても簡単な説明。テキスタイルデザイナーである著者の話は、目付、糸の太さ、組織、色の配列本数の違いなど具体的で、文化や歴史からの見かたとは一味違います。

そして、この本の大半を占める512点の実際に織られた実物大カラーのパターン写真。
1本づつ規則的に順番に増やしたマス見本です。平織と綾織があります。

コンピューターソフトが発達したので、誰でもパターンを作ったり変更したりできるようになりました。もっと多くのパターンが簡単に作れるのですからこの本のパターン写真の価値は失われたようにも思えます。

でも、著者はこのサンプルの中から選び、色や素材を変化させて、すてきな布地を織りあげています。
的確に選び出せるセンス・・・・・すぐれたデザイナートと凡人との違いなのだろうとつくづく感じます。

2014年12月5日金曜日

手織の初級でであった洋書

「むつかしいことや理屈はいらないから、やり方だけ教えて・・・・」という方がいます。合理的なのかもしれませんが、そんな方にはお勧めできない本ばかり。

最もおもしろかったのは、既に理解していて読む必要がないと思っていた欧米の「手織の初級」や「組織の基本」についての本。料理に例えれば、和食料理の基礎を習って終了しても、満足なフランス料理は作れない・・・・手織も同じでした。

ほとんどが、内容に納得した本に紹介が書かれていたり、巻末の参考文献から興味をもった本。ですから、織物の常識や基本に忠実な本ばかりになりました。

当初は、海外の手織り・・・ということで4冊ほど選び、平織から順番に気に入った作品を織りましょうと思っていましたが、綾織を過ぎたあたりから、北欧と北米の違い、つまり、考え方というよりも文化の違いなのだろうと思いますが・・・はっきりとしてきました。そして、載っている作品を 順番に織れば習得完了 というような単純な事ではないと気付きました。ですので、まずは、アメリカ関連に絞って20余冊。

技法やパターン、作品の作り方など内容はさまざまですが、必ず著者の前書きがありました。どのような人に向けて・・・なぜこの本を出版したのか・・・など。
本文でも「これらの組織/作品を、このような理由で、こう呼ぶ/選んだ」という定義と理由がはっきりと書かれています。ですので、自分の作品と制作のしかたと一般知識と技法と・・・あれもこれもと参考にした本の一部を写して組み入れたような内容や説明は見あたりません。

大学で教えデザイナーとしても活躍している方々や編集関係の方の著作が多く、織り方だけでなく言葉や論理面も整理され、丁寧に順を追って説明されています。

伝統として手織りが続いている国では、熟練者や親から直接に子供や孫へ伝えていきますから、定義や分類をして教えたり、学んだりするのは馴染まないのかもしれません。「風通織」といえば「風通織」、「昼夜織」と言われれば「昼夜織」がムラなくきれいに織れる技術を習うことが大切なことになります。もしかすると、織物の名前さえ必要ない・・・・。

とはいえ、昔からのやり方では・・・人それぞれだから・・・という説明に満足できず、もう少し論理的に順序立てて織機を操って織ってみたいと思うかたには、アメリカの手織の書籍は面白いと思います。それと、テキスタイルデザイナーをめざす人。

アメリカで手織りを復活させたといわれる人の著書には、布を織ることができても、組織とタイアップを理解していない人は、『Weaver/手織りをする人』とは呼ばない・・・とあります。やはり、文化が違うということなのでしょう。

2014年11月14日金曜日

洋書;A WEAVER'S BOOK OF 8-SHAFT PATTERNS

多綜絖を織ってみましょうかと、軽い気持ちで一番初めに買った本です。

A WEAVER'S BOOK OF 8-SHAFT PATTERNS FROM THE FRIENDS OF HANDWOVEN 編;Carol Strickler

手織の基礎を教えてくださってのは、女子美術大学でも教鞭をとっておられる方で、もうお一人は、欧州の展示会に作品を何度も出展されている先生でした。

経験から得られる熟練やセンスは明らかに「たりない」としても、基礎はあるという自信のようなものはありました。そして、目の前には、綜絖が10本の織機がある・・・・・組織が書いてある本さえわかれば織れるはず。そんな不遜な、あまりに世界を知らずでした。

本を開けて、タイアップ図をみると、3枚が沈んで5枚が上がるなど・・・・つまり、アンバランスなので、どう入れ替えても、私の持っている滑車とホース(ニックピン)の織機では10枚の綜絖があってもできないものばかり。私の織機についての基本的な知識すら疑わしい・・・・だからといって、いまさら綜絖を1枚づつ動かす卓上機を使う気にもなれませんでした。

今思えば、たとえ「あいうえお」が完璧だったしても、何もしないで「ABCD・・・」がわかるはずがないのでした。


さて、第1章は「綾織」など、順通しで織れる組織。
綜絖通しの図に、「1234・・・」ではなく「DLDL・・」と表示されている場合があります。織りあがりの写真から、Dが濃色、Lが淡色だということは、すぐにわかります。
しかし、実際に織ってみようとすると、経糸の密度を1cmあたり5本として緯糸も同じ密度にすると、8枚綜絖ですから経糸は約1.5cm浮くことになります。そのままでは、小指が通ってひっかかる布が織りあがる・・・細くして密度を上げても、ミミ端ではひっかからない糸が大きく浮いてグズグズになる・・・。この程度のことなら、2/2綾織のミミの織り方や糸の選び方を考えれば解決できました。

最大の「なぞ」は、綜絖通しとタイアップ図の「ABCD・・・」でした。
タイトルにもあるように、数多くの手織をする人たちの組織を集めた本です。この編集者だけが考え出したオリジナルの表記とは思えず・・・どうもアメリカでは一般的らしい。最初にわかったことはここまででした。
この本に掲載されているプロファイルドラフトの柄数は10%以下だと思いますから、わからなくても、8枚綜絖へ発展した 知っている組織 を充分に楽しめます。

さて、今読めば、それぞれの章の初めに詳しい説明があるのですが、ブロックの考え方の基本がないと、???です。ブロック柄のためにあるような織りかた とでも言いたくなる「サマー&ウインター」「オーバーショット」「ハック」「ダブルウィーブ」などで、プロファイルドラフトが登場するのは、あたりまえなのですが、基本を確実に理解していないと迷いが残り、なかなか先へはすすません。


アメリカの著名な編集者が、最初にプロファイルドラフトを見たとき、普通の1本1本の糸を書いたドラフト/組織図との違いに気付かず、「そのままの通りに経糸を通して織り始めたら、経糸と緯糸の交差する所がほとんどなく、布にならなかった。それで、最初から本を読み直して学んだ。」と思い出を書いています。

もし、本格的に多綜絖を習いたいのならば、綾の変化織などの地紋だけではなく、ブロックパターンとプロファイルドラフトを教えてくれるかどうか確認したほうがよさそうです。大柄になりますから、使うのはフロアルーム/床置き。タイアップや織機の特性、調整のしかたなど海外のダイレクトな知識を再確認することも必要かもしれません。

タイアップをして、踏み木を踏んで、大きな柄を織り出していく醍醐味は、多綜絖の本領。卓上の8枚綜絖の織機では感じることはできない楽しみ・・・と思います。


2014年11月7日金曜日

洋書;THE MAGIC OF DOUBLE WEAVE

雑誌などで発表された作品と説明を再編集したこのシリーズでは、多綜絖の作品が多いと感じてはいましたが、この本では8枚綜絖だと思ってよく見ると踏み木は12本~16枚。8枚綜絖以上の柄もかなりあります。私の10枚綜絖の10本踏み木の織機で織れるような作品は、探してしまう・・・ほどしかありません。
日本では、ステックを使って二重織の柄を織り出す方が多いようですが、このシリーズの他の本と同様に「織機を使って柄を織り出す方」を対象にしています。

The best of Weaver'sシリーズ 『THE MAGIC OF DOUBLE WEAVE』 編;Madelyn van der Hoogt。

表紙は、windows/ウィンドウズと呼ばれる代表的な二重織の柄。
四角のブロックが並んだデザインで、上下の布が四角形のところで入れ替わっています。単純な構成と織り方ですが、著名なテキスタイルデザイナーの方々が手がけた作品をよく見かけます。

ある有名美術大学の出版の書籍では、この織り方を「風通織」と説明しています。その他の袋織物、倍幅織、両面織などが「二重織」です。

この 『THE MAGIC OF DOUBLE WEAVE』では、「上下で同時に2枚の布を織る」のがDOUBLE WEAVE/二重織。そして、二重織を分類すると、風通織、倍幅織や両面織などのいろいろな構造の織りがあるという考え方です。欧米では一般的な考え方と思います。

日本と欧米の考え方が異なるのなら、二重織ではなく『ダブルウィーブ』と、そのままの言葉がわかりやすいかもしれません。

さて、この本では、『ダブルウィーブ/二重織』を構造の特徴から5つのテーマに分けています。モダンな印象の表紙のイメージとは異なり・・・アメリカの代表的な柄を用いた作品も数多く登場します。

まずは、オーバーショットで、上と下の布の片端をつなげて織る倍幅織り。ベットカバー用に広い幅を織りたい方が多いのでしょう。論理的には、織れることになるわけですが、多綜絖はパズルが好きな方にお勧めという話がわかるような気がする内容です。

次に、リバーシブルの技法とウインドウズの柄によるコート地や上着の作品と織り方。この布の構造のもう一つの魅力である 色糸をさまざまに組合わせられること の解説もあります。

そして、「コロニアルの二重織」、「4ブロック4枚綜絖の二重織」、「4ブロック8枚綜絖の二重織」、「オーバーショット柄の二重織」などと呼ばれるオーバーショット柄の二重織の作品と織り方の説明。オーバーショットの織物の特徴でもある緯糸の浮きが、テーブルマットやランナー、椅子張地などではひっかかって使いにくいので、この二重織が考え出されたようです。アメリカで誰からも愛され続けている伝統的なパターンを一般的な4枚や8枚で織りたい・・・技法は数種類あり、かなり古くから知られていたものもあるようです。

最後に、おしゃれな袋物、素材の変化を生かした作品などが載っています。


8枚綜絖が通常仕様の天秤式やカウンターマーチは、北欧の織機だから・・・・多綜絖の織の本場は北欧と、もし思っている方がいらしたら・・・・この本を見てくださいと言いたくなるような内容です。

2014年10月31日金曜日

洋書;A HANDWEAVER'S SOURCE BOOK

手織をする方によく知られている「A HANDWEAVER'S PATTERN BOOK」の著者 Marguerte Poerter Davisonの本なので購入したのだそうです。
参考にしたパンフレットには、「・・・二人の作家の織り組織図を集めた。」とあったそうで、「続編」をイメージされたようです。
古くからある茶色の表紙のハードカバーと違って、このペーパーバックは表紙の写真も美しいですから購入してみたくなる気持ちもわかります。

この本の存在は、オーバーショットの本などで読んだことがありますから・・・頼まれれば、嫌とは言いがたく、引き取ることになりました。


さて、中身は
「A HANDWEAVER'S PATTERN BOOK」のような「綜絖通し順」「タイアップ図」「踏み木順」と「織った布の写真」の4点セットの組織図はなく、黒の四角の大小で描かれた146点の柄がのっています。上部に5本の線の間に2とか3とか数字を書き込んだ「見なれない綜絖通し順」が書かれているだけです。

この「綜絖通し順」の見方は、巻頭の「Explanation of the Draft/組織図の説明」にかかれています。が、現在一般的に使われている綜絖通し順の書き方に書き直して、柄の中央などの細かい点を確認したほうがよさそうです。


今回は編者であるMarguerte Poerter Davisonは、Laura M.Allenのコレクションと出会い、柄をセレクトするにあたり、誰もが楽しめて複雑すぎない「4枚綜絖の織機で織れること」を基本にしたと書かれています。ですから、タイアップ図も踏み木順も省略されている訳です。

柄名の下には、Laura M.Allenのコレクションに寄贈した人の名前が十数名ほど見られます。
作家が所有する本人自身のコレクションとは異なり、無名な人々が作り出した多くの柄は、覚書きのような状態で紙に書かれ、交換や販売がされていたようです。1900年頃には家庭で手織りをすることがなくなり散逸していくか処分されるものがほとんどだったと思われます。そのような時代に柄を受け継ぎ大切に保管し、託していった方々の名前が記されていることになります。

一見は、「オーバーショットの四角い柄ばかりの本」ですが、当時、書く人によってさまざまに異なる綜絖の通し順で残されたパターンは、覚書きや走り書きのようにも見えます。現代のように組織図を瞬時に描くソフトもない時代に、綜絖通し順の書き方を統一して書き直し、確認しながらパターンを描きおこすのは、根気のいる膨大な作業だったろうとその労をねぎらわずにはいられません。

Marguerte Poerter Davisonは、パターンのセレクションやアレンジ、巻頭の挨拶文の下書きなどを終えて、仕事に取りかかった約1年後の1953年2月に急死したとあります。


全て4枚綜絖のオーバーショットのパターンですから、16枚綜絖の織機があれば二重織で織ることもできますね。もちろん、二重織用の綜絖通し順を書きおこさなければなりませんが。

今の私の織機に綜絖を4枚追加しても満足な二重織が織れるとはとても思えません。わざわざ新しい織機を購入しなくても・・・・人生に残された時間で織ってみたいものは、まだまだ数多くあります。

2014年9月16日火曜日

洋書;DOUBLE WEAVE on Four to Eight Shafts

『二重織』を組織図で理解するのは、難しすぎるように感じていました。
方眼が白と黒に塗りわけられて、あげく、赤と黄色も入っていたりする あの組織図。表と裏、つまり上の布と下の布を見わけるだけで一苦労。慣れればすぐにわかるのかもしれませんが、何回挑戦しても???で、織リ始めるに至らず。


この本の著者、Ursina Arn-Grischottは、スイス在住。主に欧州で活躍するテキスタイルデザイナーで教師。若いときにアメリカで手織と出会い、二重や多重織に魅了されたと書いています。

二重織については、生産の現場ではすぐれた本が多くあるのに組織図や専門の言葉など手織りをする人には理解しにくい。このことから、この本では、著者が生徒に教えた20年の経験も加え、『組織図』の部分をイラストにするなど、「手織りをする人にとって、わかりやすく」という考えで執筆されています。このことだけでも、充分満足してしまいます。

さらに、手織りの説明が書かれた本であることを忘れそうになるほど、美しい写真とレイアウトです。

書籍でも見る機会が少ない美術館所蔵の布や著名な作家の作品、学校が保管している布などの写真が120余点。伝説ともいえる「デイビッド・アンダーソンがジョージⅣ王に献上したシャツ」の写真もあります。手織り本のコレクターにもお勧めです。


さて、Double Weave/二重織は「同時に2枚の布を織る」ことと定義しています。つまり、オーバーショットや昼夜織などの二重組織は含まれません。上下の布を入れ替える場合や端をつなげて織る2倍幅、チューブ織、ステッチ入り、多重織が、この本では説明されています。
スティックを使用する織り方やアメリカのように数多くの綜絖でパターンを織り出すなどのパズルのような二重織はありません。また、写真作品の具体的な作り方もありません。

歴史や各国や地域の二重織の紹介から始まり、「上下で別々の布を同時に織る」という基本構造の説明、織るまでの準備のしかた、デザインの発想法、多様な上下の縦緯の糸の組み合わせ、柄の考え方なども段階を踏んでていねいに説明してあります。二重織の構造と可能性を学ぶことができます。

布の構造を従来の組織図にこだわらないスタイルで説明するなど、著者の作品は基本と論理の確実な裏付けの上に展開されていることがわかります。


著者は、手織や工芸の教育活動の発展を支える協会にも熱心に参加していると紹介されています。この本でかいま見る事しかできませんが、歴史に始まり、明確な定義、さまざまな事例、技法、論理、展開・・・・・・デザイナーや手織りのプロをめざす人たちが、しっかりとした織の基礎をベースとした思考や発想、組み立て方を学べる環境に恵まれているのは、何ともうらやましい限りです。

2014年6月17日火曜日

アメリカの手織の基本がわかる3冊

英語なら何とかわかるだろうと少しずつ買い貯めた・・というより、貯まってしまった本の山。買っても買っても内容が理解できなかったのは、英語力の不足だけではなく、考え方の違いがわかっていなかったようです。ということで・・・

これさえわかれば、最近のアメリカの手織の本も理解しやすくなるはず。
3冊とも、かなり以前に出版された洋書ですが、和訳は出ていない?ようです。ご存知の方は教えてください。

『A HANDWEAVER'S PATTERN BOOK』 Marguerite Porter Davison 1944

気づいたら手元にあり。日本に最初に上陸した手織りの本ではないかとさえ思います。最近は、カラー印刷でわかりやすいパターン集がいろいろありますが、いまだに手織教室で販売されるなど、お使いの方も多いようです。
平織、綾織から始まり、M's&O's、ハニコムなど、国内でもよく知られた組織がのっているためか、「いろいろな組織が英語名で書いてあるある本」と思いがちです。よく見れば後半は、アメリカの代表的な手織のオーバーショットのパターンばかり。開拓時代の手織が家事だった頃を感じることができるような気がします。

古いアメリカ式のタイアップなので、そのままろくろ機で使えて裏織にならないことが、ロングセラーの理由の一つかもしれません。


『Learning to Weave』 Deborah Chandler 1994 Revised

「手織の基本とやり方は知っているので、買う必要はない。」と思いながら・・・・15年ほど前に買いました。今思えば、無知で、身の程知らずで、お恥ずかしい限り。
使用している織機はジャッキ式(ジャックルーム)。機掛けの仕方、タイアップの○印、ダイレクトタイアップ、ブロンソンレースとサマー&ウインターとオーバーショット、ブロック柄やプロフィールドラフトの説明があり・・・・アメリカの手織りの基本となる初歩の初歩を実技を通して学べる本。

日本の手織の最近のやり方はこの部分を取り入れたのでは・・・?と感じる箇所もあります。
織機、組織、考え方など、日本や西欧の手織りとアメリカの「違い」に気がつきます。


そして、THE SHUTTLE-CRAFT BOOK of American Hand-Weaving』 Mary Meigs Atwater 1951(たぶん)

歴史的なパターンが豊富に載っていますが、この本の前文にもあるように、アメリカの手織が独自の文化になったという考えをベースに書かれています。
当時の手織の状況、やり方、どこで織られていたか、どこの古い資料から見つかったか等々・・・。基礎からアメリカの特徴的な組織やパターンなど話題は幅広い。説明書というより手織に関連する様々なことが書き残されています。現在のアメリカの手織りに少なからぬ影響を与えた本と言えそうです。


スウェーデン語ができれば、すんなりとスウェーデンの織を学ぶことができたのでしょうが、できなかったので、まずは、英語の書籍でアメリカの手織を学ぶということになり、おもしろいめぐり合わせになりました。本棚には、よくわからないままになっている本が、もう少し・・・あります。

2014年6月6日金曜日

洋書;Summer & Winter PLUS

日本で言われるサマー&ウインター・・・・つまり、「昼夜織」を期待して購入したのではないのですが、この本を見た時、予想と異なり、アメリカのサマー&ウインターは、組織も技法も豊富で戸惑いました。

The best of Weaver'sのシリーズです。
サマー&ウインター織りとその他のタイユニット織りによる40以上の作品が掲載されています。MADELYN VAN DER HOOGT編 2010年


前文に、「手織りをする人に、『サマー&ウインターは、どんな織り方?』と質問をすれば、ほとんどの人が『1-3-2-3、1-4-2-4』と綜絖通しの順番を唱える。」とあります。つまり、日本での「よし野織り」や「蜂巣織り」のように、ポピュラーな織り方ということになります。

しかし、購入した当時は、サマー&ウインターについて、歴史も、組織の特徴も・・・全くと言えるほど知識がなかったので、組織図の綜絖の枚数の多さと作品の多様さに、ただ、おどろくばかり。

このシリーズは、毎回、イラストを用いて、組織の詳しい説明があります。今回は、伝統的なサマー&ウインターの組織の2タイユニット(和訳すると「ひと粒に止めふたつ」でしょうか?)の特徴から、さまざまに発展した組織についてです。
組織と綜絖通し、ブロックウィーブ、タイユニットなど、アメリカの手織りの基本がわかれば、考え方も作品も楽しめます。

作品は、バラや天使などモチーフの織り出したり、緯糸表現のマット、多色使い、ピックアップの技法によるものなど用途も豊富です。

もちろん、理論はさて置いておいて、作品を選んで説明どおりに技法や多綜絖を試しながら織るのも楽しいと思います。


多綜絖は、間違いなく、アメリカの手織・・・・・組織の種類も、枚数も豊富です。

余談ですが、「北欧ならダマスク用の織機を使うだろう」と、他の本で読みました。確かにそう思える作品もいくつか掲載されています。

2014年5月30日金曜日

洋書;Summer & winter A Weave for All Seasons

サマー&ウインター織りの説明書です。基本の2ブロック柄の説明と応用した織り方、そして最後に多綜絖とユニット織が載っています。

サマー&ウインターはアメリカの伝統的な組織の1つですが、古くから伝わるパターンや織り方の詳しい説明書ではありません。数多くある伝統的なパターンも掲載されていません。

著者は、Donna Sullivan。組織について勉強を積み重ね、とても詳しいと紹介されています。1991年発行

この本を読むには、「平織、綾織の基本的な組織図が読めて、理解できること。機に経糸をかけて基本的な織りができること。」と書かれていますので、手織りの基礎は必要です。

もっとも単純な4枚綜絖の2ブロックパターンを用いてPattern shafts/柄綜絖とtie-down shafts/地綜絖の関係、プロファイルドラフト、踏み木順によるテクスチャの変化などのサマー&ウインターの基本説明から始まります。

読み進むと、たぶん、著者のオリジナルであろうと思われるサマー&ウインターの応用の組織や織り方について詳しく書かれています。
4枚綜絖を使用してピックアップや柄の追加、カラー&ウィーブなどいろいろな技法の組み合わせた多様な内容です。副題の『A Weave for All Seasons』は、2色で2要素の伝統的な「夏と冬」の織り方ではないという意味が込められているようです。

4枚綜絖で挑戦できる内容が多いので初心者向きで簡単にできそうに思えますが、布を拡大して経糸と緯糸の交差をわかりやすく描いたイラストや手順の写真などは、ありません。組織図と実物布の写真と説明・・・ですので、理解するには、英文を読み解く必要があります。

日本の手織りでは、「サマー&ウインター」が「昼夜織」と同じと誤解され、一般的ではないようです。多少でも伝統的なサマー&ウインターの基礎知識が事前にあったほうが、この本に取り組みやすいのではないかと思います。

2014年3月18日火曜日

洋書;THE COMPLETE BOOK OF DRAFTING FOR HANDWEAVERS

色や風合いの組合せに思いをめぐらすのは、自由で楽しい。でも、織機や組織は多くの人によって考えられ、受け継がれてきた訳ですから、自己流の解釈をしたために、無駄な苦労をしていたり、間違いに慣れてしまって直せず先に進めなくなったり・・・・では、もったいない。

ドラフト/組織図の解説書は、多くの方が書いています。選んだのは、Madalyn van der Hoogt著「THE COMPLETE BOOK OF DRAFTING FOR HANDWEAVERS」

The best of Weaver's シリーズで組織の説明を読んだことがあるので取り寄せました。

前書きによると、著者は元は学校の英語の先生。課外授業で、Shuttle Craft Bookを手に織り物をしている人に会い、「私も、織機と本があればすぐに織れると思った。ところが、必要な道具と知識を組合わせるのに4年かかった。」と書いています。「初心者だった私には、次々と現れる組織・・・ツイル、オーバーショット、プロファイルドラフト・・・まるでジグゾーパズルのつながらないピースをつなげようと奮闘しているようだった。」と。

この経験をもとに、これから織る人がさらに先へ進めるように、わかりやすく解説した本を執筆したということです。

各章の初めに使われる用語とその説明がありますので、意味を確かめてから読み始めることができます。
組織図の基本では、図と生地の関係を多くのイラストを使ってわかりやすく説明してあります。読み方、書き方、基本組織の理解。タイアップと織機の関係は、誤解しやすい点が書かれています。イラストを見るだけではなくアメリカの解説書であることを忘れずに 読むこと がポイントです。

手織特有のまぎらわしい点や用語を普通の初心者にもわかりやすいように丁寧に説明しています。さすが元学校の先生。ひとつひとつ丁寧に言葉を選び、経糸と緯糸の交差の仕方はイラストや写真を多用して細かなことまで説明するという姿勢が貫かれています。もし、日本語に訳すならば、著者の思いやアメリカの状況、言葉の持つ意味を大切にしてほしいです。

一般的な組織図についての基本は24ページで終了。残りの110ページは、ブロックウィーブのプロファイルドラフトの説明から始まり、オーバーショット、ユニットウィーブのレースやダマスク、タイユニット、2重織・・・・それぞれの組織、タイアップ、綜絖通しの特徴と考え方がイラストと写真を交えながら続きます。最後にターンドやネットワークなど特別なテクニックの説明があります。

日本と違って、布サンプルをほどき、組織図を書いて綜絖通しと踏み木順を書き起すというやり方は載っていません。さまざまな組織の理解と応用のために書かれた本です。


パターンブックから選んで織るだけでは飽き足らない方。著者と同じあの本を読んで、それぞれの組織の違いをもっと詳しく理解したい方にお勧めです。

うっかりすると、「綜絖をたくさん使ったから、多綜絖の柄・・・だから、すごい」と、織機の前では考えがち。
組織を正しく理解すれば、「こんな柄が織りたいから・・・・この組織で多綜絖になった。」と本来の考え方に戻す余裕が生まれるはずです。

2013年12月10日火曜日

洋書;OVERSHOT IS HOT ! / The best of Weaver's

Madelyn van der Hoogt 編 The best of Weaver’s のシリーズ6冊目の本です。

編者は、手織りをする人とオーバーショットとの出会いは、A HAND WEAVERS PATTERN BOOK;Marguerite P. Davison 著 だろうと書いています。
早くから輸入された本ですので、日本で手織りする人も同じ出会いをしていると思います。海外の織り方は、自己流や日本式の解釈になっている事が間々あるようですから、私も意味を取り違えないように注意しなければなりません。

さて、伝統的なオーバーショットは、20世紀前半まで生成か白の地に濃い柄糸で織られた織物がほとんどだったと前書きにあります。主にベットなどのカバー類に使われていたという前提を理解すると、ここに掲載された作品の新しい試みがよりわかりやすくなるように思われます。


この本では、オーバーショットの織り方や柄の説明やたくさんの組織図は書かれていません。掲載されている作品は、多色にしたり、細い絹糸などさまざまな素材を使ったり、他の組織と組み合わせて多綜絖にしたり・・・・・伝統なパターンや構成を大切にしながら、新しい表情を追及しています。仕上がったアイテムも幅広く、スカーフ、タオル、服地など40点余です。

最初の章で、オーバーショットの柄がどのように織り出されるのか・・・綜絖通し順、経糸と緯糸の基本の動き。そして、この織り方の特徴である柄、影、地の関係が詳しく説明されています。

しかし、オールドのパターンを楽しむには、「オーバーショットの唯一の問題は、すべての組織図が簡単に理解し使えるとは限らない。」を理解する必要があるようです。
例として6種類あり、組織の書き方の特徴が作者別に説明されています。中には、簡単な覚え書きのようなものもあります。オーバーショットの綜絖の通し方が身についていれば、柄部分ごとの本数とレピートさえわかれば織り上げることができたのでしょう。
たぶん、書籍や綜絖とタイアップと踏み順の揃った組織図が一般的になる前から親しまれた織り方。織り手から織手へ伝えられてきた「歴史ある織り方」ととらえることもできそうです。

大切に受け継がれたことで髙い完成度となったパターンは数多く残っているようで、新しいパターンを作るのは容易ではないと想像できます。巻末に著者とオーバーショットに関する書籍名が約30冊リストアップされています。

著名な方々の組織図の一端でも見たいと思うのですが、個人での入手は無理。日本でもジャックルームを使って授業をしている織の専門学校や大学があるようですから、蔵書があるかもしれません。が、閲覧は許可されないでしょう。

正しく理解できたか・・・もう一度、織りながら検証してみることにします。

2013年8月27日火曜日

洋書;Hack Lace/The best of Weaver's

ハックレース。よく聞くレースの名前ですが、網目だったり、点々だったり・・・?
 

編者;Madelyn van der Hoogt は、「船が難破して無人島に漂着。上陸時に持って行ける織り方は一つだけと言われたら、迷わずハックレースを選ぶ」と前書きに書いています。日本流に訳せば、「あの世に行く前に、最後に織りたいのは・・・」となるのでしょうか。

Weaver's magazine からの抜粋編集されたシリーズ;The best of Weaver'sの最初の本で、デザイナーによる40点以上の作品と作り方、織サンプル、デザインのやりかたなどが紹介されています。
作品といっても、ハンドタオル、テーブルリネン、ショール、スカーフ、服地など生活に使うアイテムです。


このシリーズでは、作品は綜絖8枚以上がメインと考えたほうがよさそうです。作品によっては、4枚の場合と両方が書いてありますが、4枚綜絖は、やはりそれなりのようです。

作品だけを集めた本ではありません。巻頭のHack Basicでハックの柄の基本と組織から、ハックレースという柄の定義をしています。定義を必要とする方は本を見ていただくとして。

ハックは、ペダルの踏みかえを除くと、4枚綜絖では、タテ浮き、ヨコ浮き、平の3要素から2つしか選ぶことができませんが、8枚以上になると、この3つを同時に使用して柄構成ができる訳です。これにより、柄の印象は驚くほど変わり 「ハックレースのあの世界」 が始まります。

最初に、4枚綜絖の10点の織柄写真の例を用いて、ハックが織られる基本のしくみが説明されます。次に8枚へと展開されて柄の作り方、書きかた、綜絖通しとタイアップの求め方へと説明が続きます。

米国の本なので、説明や図ではペダルを踏むと綜絖は上がる、また同時に踏むケースもあるので、構造の違う織機を使用していると、まずここで、少し戸惑うかもしれません。

さて、延々と続く説明文は、経糸、緯糸、浮く 上がる、下がる、綜絖、開口、加える、除く・・・・・紛らわしい言葉ばかり。あげく、図を確認しながら読みすすむので、日本語であったとしても、かなりの忍耐が必要かと思われます。とりあえず直訳と思っても・・・発想の仕方が違うというか、思考回路が違うというか、数学の公式や証明問題を読み解くようで・・・・・まさにチンプンカンプンとはこのこと。慣れるまで、かなり手こずりました。やっと、8枚綜絖の柄作り、組織図とタイアップの起しかたまで理解したところで、ひとまず休戦です。

余談ですが、最近、「経糸が浮く、緯糸が浮く」は、日本では、「ヨコが飛ぶ、ヨコが浮く」と表現する(方もいる?)らしいことを知りました。織機に掛けられた経糸に対して、緯糸をどのようにくぐらせるか?という発想のように思えます。これですと、「タビー糸」や「ヨコにタビーを入れる」という表現も理解できます。どうやら、私の場合は、こちらの側にも新しい思考回路が必要なようです。

後半のトピックでは、ハックレースとブロンソンレース、スウェディシュレースそれぞれの組織の特徴との比較の説明もあります。スウェディシュレースの多綜絖展開が試みられ、紹介されています。組織に興味のある方には、貴重な説明のように思われます。

多綜絖のハックレースの美しさと柄つくりの楽しさ。ハックの魅力に圧倒され続けるような内容です。



2013年7月12日金曜日

洋書;LACE AND LACEY WEAVES

ハックレース、スウェディッシュレース。海外の織のレースの名前はよく耳にします。いろいろな織り方について本棚にしまっていた本を開くことにしました。探せばもっとわかりやすく、詳しい本が販売されているような気がします。

「LACE AND LACY WEAVS」 MARY E. SNYDER編

初版は1960年。年代からも想像できるように、図版や写真は豊富ではありません。手元にあるのは1986年の再版本。

Bronson Lace・・・Monogram, Swedish Lace,  Barlaycorn, Diaper・・・ Camvas Weave・・・, Hack, Hackaback・・・ Mock Leno, Bronson Spot,Lacy Weave・・・・・・・, PICK UP LACE

技法の名前なのか、柄のことか・・・目次を見ただけではわかりません。聞いたことのあるレースの名前は全てあるようです。
織物の名前は、地域の慣習 として使われたり、呼ばれている場合が多いので、すっきりと分類できるはずもないのですが。


掲載されているレースの種類は豊富ですが、この本は解説書ではありません。学校でおこなわれたワークショップ形式の成果をまとめたものです。それぞれの組織の特徴や柄の作り方についての丁寧な説明はないので、作品/サンプルから解釈していくことになるかと思います。

前書きによると、10台の織機を用意し、毎月初めの月曜にディスカッションと質疑をおこない、学生がそれぞれにテーマに基づいて柄や糸使い、色を考え制作した サンプル/作品 の基礎データとが収録されています。
スカーフやケースメント用、8枚綜絖などのタイトルがついています。使用筬、密度、素材、色、番手や打込みの強さなどの注意点も書いてあります。柄数は、86点。白黒の写真は31点。織物学校のテキストとして使われている?ようにも思われます。

また、最近の一般的な手織りの織り方の本と異なり、綜絖通し、タイアップ、ペダル順が完成した組織図として掲載されてはいません。
綜絖通しは、基本単位となる「ユニット」で表示されており、お勧めの並べ方が紹介されています。ペダルは、図ではなく、文字で順番がかかれています。そのままでもよさそうでもあり、綜絖通しと同じように、組合わせて柄を考えるのもよさそうです。どの部分をどの程度繰り返すのか?レピートは?と考えることになると、それなりのデザイン力が求められそうです。

組織図(白黒の格子図)は・・・もちろんありません。自分で、書かれてある例を参考にユニットの並べ順を決め綜絖通しを書き、ペダル順を書き、タイアップを加えて、書き起こすことになります。


織レースの種類と豊富なサンプル/作品のデータは魅力的です。ワークショップで意見や経験を交換しながら学んだ提出レポートという印象もあり・・・楽しそうな様子がうかがえます。きっと、織りを学ぶ学校や大学では、よく見かける光景なのでしょう。

2013年3月5日火曜日

織るならば・・洋書;SIMPLE WEAVES

インフルエンザで寝込んでいたら、お見舞いに1冊の本がやってきた。

SIMPLE WEAVES
Birgitta Bengtsson Bjork、Tina Ignell 共著

Ignellさんが白と赤の経糸を織っていて、この件でデザイナーのBjorkさんに電話をする。幾度か会話をかわしながら織り進むにつれイメージが膨らみ、ふたりは意気投合して本を出すことにした・・・・・まるで映画かドラマのファーストシーンのような前書きでこの本は始まります。


それぞれ異なるスウェーデンの学校で織を学んだふたりが、始めのカリキュラムはほぼ同じだったことを発見し、基本的な織り方と素材の組合わせによる手織りの本の出版をめざして一緒にデザインワークを始めます。

平織と綾織ではじまり、そして最後はドレル(ダマスク)とすぐに決まったという。オーバーショットではなくドレルのテーブルランナー・・・・。もちろんインテリアのアイテムばかり。ハンドタオル、クッション、ブランケットやラグが次々と登場してきます。

目次に並んでいる織り方を見ると、ツイル、ローズパス、モンクスベルト、M's&O's・・・初級講座のカリキュラムのようですが、素材との意外もいえる組合せによって織りあがる生地の表情もアイテムも拡がり、ふたりの個性が発揮されています。

キャンバスウィーブやワッフルウィーブなど新しい織りも取り入れ、今の生活で飽きずに使えるベーシックなデザイン。スウェーデン伝統の織に固執することなく、程よい「今」の生活とスウェーデンらしさが魅力的です。

この作品をデザインするにあたって、ふたりが「よりどころ」としたのは、
"Whatevere you weave shuld be of high quality"
織るならば、しっかりとしたよいものを。きちんとしたよいものを。

誰でも、モノをつくっていく途中には、迷いや選択をする場面がありますが、ふたりは真剣な議論と試織をし、常にこの言葉に戻って多くの結論をだして先にすすめたと書かれています。
高級な素材の魅力に頼ることなく・・・・。複雑な組織や奇をてらったテクニックにはしることなく・・・・。
掲載されている作品には、一般的な手織りの糸が使われ、基本的な織り方の範囲をこえることはありません。

さらに、作品に使われている色数が少ないのは、織る人が色を変更しやすいようにとの配慮から。使う人のインテリアカラーに合わせられるのは、織りあがって身の回りで使う時の大切なポイントです。

糸から布へと変化していく楽しみを味わいませんか?という思いと迷いのなさが、この本を透き通った空気感で満たしているようです。


スペック、仕上げ、今すぐにでも準備して織り始められそうなこのタイプの本には、最後にいつも決まって 壁 が立ちはだかります。「この糸は、何処でどうやって・・・買えるのか?」

美しい作品集ということで満足もできます。

でも手織り機を所有しているのなら・・・・・ふたりが生み出した布地を、やはり手にしてみたい。

2013年1月28日月曜日

洋書;Color-and-Weave Ⅱ

今、織っているバック地は、この本の39ページに掲載されています。4~8と17ポイントツイルのPCで作成されたマス見本から選びました。

千鳥格子に代表されるこの技法。色糸を配列することにより単純な織組織で複雑に見える柄が織れる方法としか思っていませんでした。平織のログキャビン(あじろ格子)と千鳥格子、ポイントツイル(山道斜紋)を織れば、「この技法はほぼ完了」。この程度の認識でした。

でも、この本では、単純な組織から始まり、複雑な組織や多綜絖の場合、そしてラグやタペストリーの平織や2重織りまで広範囲です。色糸を配列することにより複雑な織組織はどう見えるか・・・

かなり専門的で、たぶん入手しにくい本。どうしようかと迷いました。このような本もあるという程度であれ、今書かないと機会を逃してしまうような気もして、パソコンにむかうことにしました。



「Color-and-Weave Ⅱ」 Margaret B. Windeknecht 著

カーラーアンドウィーブ・・・濃淡の2色(3色の場合もある)を経糸と緯糸に使い、色糸の配列で柄が現れる技法。英語では、「カラード・エフェクト/Colored Effect」「カラー・エフェクト/Color Effect」とも呼ばれる技法です。1色では柄がでない。

白黒で124ページ。どちらかと言えば、研究の成果をまとめたレポートとか論文のような印象です。

濃色と淡色の糸の配列により浮かび上がる柄のサンプルが数多く載っています。PCソフトのMacWeaveⅡを使用した組織図と実際に織られたマス見本の写真です。服地をデザインする場合には役立ちそうです。

前半に登場する組織は、平織、綾織と綾織の変化組織、クラックルやハックなどの柄織りなど。
それぞれの組織グループごとに説明をはさみながら、濃色と淡色の糸の配列を変えることで現われる柄が淡々と順番に掲載されていきます。そして、4枚綜絖から8枚、10枚・・と複雑化していきます。

後半では、Weft-Faced;緯糸による柄表現(タペストリーウィーブ)での柄の現われ方です。ラグなどに用いられる2-TieUnit についても書かれています。

マフラーからラグ、タペストリーまで。この技法を用いて発展させた作品も数点ですがのっています。説明文を読んでどこまで織り方を理解できるか・・・・残念ながらもう少し時間がかかりそうです。


著者以前にもこのテーマに取り組んでいた人はいたようで、著者は、織を学び始めた1974年から、この手法に魅かれたと書いています。当時は、組織図に手書きで色付する方法しかなく、かなりの時間がかかったことは容易に想像できます。その後のコンピューターソフトの発達でと研究は一段と進んだとも記しています。

 
1つのテーマに取り組み続けるということ。尊敬とあこがれです。
日本でも、仕事をしながら、手織りの先生をしながら・・・ホームワークとしてのテーマをお持ちの方はきっといらっしゃるのでしょう。
織物をする方々の層の厚さと熱意をつくづくと感じさせられる1冊です。