2015年3月6日金曜日

綿のジュウロクバンソウシ

スウェーデンの手織りの洋書には、コットンリンと綿の16/2がよく使われています。

綿糸の16/2・・・・16番の太さの2本撚りの糸。「ジュウロクバンソウシ」と私は言っていますが、手織りの世界では、「ジュウロクのニ」と言うらしいのです。手織の糸を買う時にいつも聞き返されます。

この16/2 販売していた新日本橋の糸店では、廃番になり、自社製の織機や糸、洋書を販売していた所でも扱っていない。関西方面で販売している染糸は、編物用のようなやさしい色が多い。つまり、洋書を見ながら手織りをする人は ほとんどいない ということなのでしょうか?それとも、輸入で対応?2本引き揃えれば、コットンリンとほぼ同じ太さ・・・・16/2は、優れもの。

番手は、糸の太さ。ですから、どちらの糸がどの程度太いかなど太さを比較する時にも役立ちますが、日本の手織りの本では、重さと長さを換算するために使う数字のような説明になっていると感じるのは・・・・・私だけ?


さて、16番双糸が廃番なら、30番4本撚りを使えば、ほぼ同じと思っていましたが、大変なことになりました・・・・撚り方向がちがう。

よく見ると30/2×2。追撚をかけて撚合せたためか、ふっくら感も少ない。よく見ないで、双糸と一緒に経糸に使ったのは、迂闊でした。

あげく、レップ織の経糸。1cmあたり36本。
話には聞いたことがあるように思いますが、絡んで、絡んで、仮筬から抜くのに一苦労。綜絖通しの最中も絡む。綾棒も滑らない。単に密度があるのが原因とは思えません。

別に呼び方はどうでもよいと思っていたのですが、「○○の二」とかではなく、2本撚りの糸であることを確認するためにも、どうやら「ソウシ」と呼ぶことは大切。3本撚りは「ミコ」とかいいますが、これはあまり使われない呼び方。そして、それ以上の撚り本数の呼び方に愛称がないのは、やっぱり あまり一般的に使わない糸・・・撚糸機もないのでは?と思ったりします。 



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