「もう一度手織をしてみなさい」とすすめられ、30年以上前の北欧の織機を組み立てました。その頃に習った初歩の知識を思い出し、辞書を片手に洋書を読みながら織っています。 その時々の覚書きや参考とした書籍の感想などです。
2012年5月15日火曜日
カウンターバランス織機のドレルとホース
pully drall type(drall の a 上に・・が付きます。 読み方はドラルで良いのでしょうか。ドレルが正しいようです。) 車が9ケ入っている三角の滑車です。写真は、このドレルにホース(ニックピン)を下げて綜絖バーを4本吊っている状態。
織機のカウンターバランス部分です。通常は、車が1ケのシンプルな滑車を使用します。
基本は、ろくろ式と同じで、4枚の綜絖が関連して上がり下がりするという構造です。ホースが天秤のように傾いたり、滑車で上下したりで動きます。ろくろ式に比べて左右のバランスがとりにくいのが難点。動きは軽く、1/3、3/1というアンバランスな綾は織りやすいということです。が、ろくろ式はあまり織ったことがないのでよくわかりません。
昔からある北欧の織機メーカー(Glimakra)の最近の製品は、カウンターバランスで、4枚綜絖を織りこなした後、カウンターマーチ部分を追加購入できます。簡単に取り付けられる構造になっており、多綜絖を楽しめます。
ドレル式は、それぞれの滑車にコードをかけ、2枚セットで綜絖バーを前後に吊るします。したがって、1番綜絖を下げると相手の10番が上げるということになります。
なるほど奇数組織の朱子織は、これで織れる。7枚朱子なら、残りの3枚で簡単な柄が出せるはずです。織やすいとは言えません。でも、テーブルリネン類を家庭で手織りしていた時代には、きっと画期的だったにちがいありません。のちにダマスク織へと発展していくようです。
さて、前回のNHK「美の壺」は「麻(あさ)」でした。登場した雑貨アーティストの 上島佳代子さん。
ドイツで見つけた100年もののアンティーククロスにほれ込み、リサイクルして新しい命をふきこみ、暮らしの中で役立て続ける。そして、布としての命を全うさせてあげたいというお話でした。
新しい命をつくりだしませんか? 100年先まで暮らしに使える布を織りませんか?
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿