2012年5月23日水曜日

洋書;Favorite Scandinavian PROJECTS TO WEAVE

昨今のリネンブームはすごいらしい。そこで、リネンのハンドタオルを織る計画をします。
これから織ろうとしているのは、花柄やカラフルなチェックのかわいいリネンではなく、あくまでもクラシック。これが西欧のリネンですという表情して、ごわごわとして、昔も今も変わっていませんという布。

さて、最近本棚に加わった「Favorite Scandinavian PROJECTS TO WEAVE
スカンジナビアの織のデザインを現代のインテリア用にしたセンスのよい作品集というテーマで、北欧の織物雑誌[Vavmagasinet]からのセレクト集。この雑誌の編集者である Tina Ignell編。



この本の Linen Summer Towels  を目標に仕事を進めることにします。
未晒(さらし)と半晒の糸を使ったタテストライプの作品です。

この本の素晴らしいところは、材料が明記されていて、織り方から作り方(縫製)仕上げまで丁寧に説明されている事。ただし、指定の糸が簡単に入手できない日本では、この本の実力は発揮されず、単なる写真集になりそう。見ているだけで作った気分になって「シアワセ」のページも、もちろんあります。


雑誌[Vav]を定期購読されている方には当たり前の事かもしれませんが、書かれている事項は;

技法TECHNIQUE、材MATERIALS、縦糸のメーカー名や商品名、kgあたりのM数、色番号、番手、素材、使用筬REED、綜絖と筬の通し本数、縦密度SETT、耳SELVEDGE、筬通し巾WIDTH IN REED、織上がり寸法FINISHD MEASURMENTS、縞割の本数WARP SEQUENCE など必要事項。
他に、織り方の注意点、縫製の仕方、ループ紐の織り方、刺繍の図案とすべて書いてあります。


非常に合理的なのは、この幅で製作する場合の経糸の必要g数と、緯糸の必要g数が記載されている事。

つまり、「個人個人織りたい長さはもろんちがう+経糸は織機それぞれで機がけと結び分はことなる」という問題を簡単に計算できるわけです。

今回を例にすると;

ハンドタオルをつくるために、巾50cm×長さ72cmを4枚織る。→72×4=288cm→約330cm(初めてなので余分は少し多め)+機がけ結び分80cm(私の織機の場合)=410cm=4.1m

経糸の1mあたりの必要量=未晒 17g  半晒 43g と説明に書いてあるので、
経糸4.1mの必要量=未晒 4.1m×17g=69.7g→約70g 半晒 4.1g×43g=176.3g→約180g

緯糸の1mあたりの必要量=未晒 60g と説明に書いてるので
緯糸3.3mの必要量=未晒 3.3m×60g=198g→約200g

合計 未晒270g 半晒180g となります。

今までのやり方で計算すると織り縮み分が含まれていないようです。でも、どのくらいの精度か指定通りの糸で織りあげてみたいです。が、残念なことに手元にあるのはBockens Lingarn 16/1。麻で同番手でも風合いの違ったものになるかもしれません。実はここが織物の最大のポイントだと思っています。風合いが異なれば、「似て非なるモノ」。

もっと簡単に「糸」が入手できるといいですよね。

Amazonで糸も注文できるといいのに!












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