美しい色を見ると心がなごむ効果があるとか。確かにきれいな色糸を組合わせて織るのは、楽しい。手織りの究極の楽しみ方のように思えます。
しかし、数年前に、もう手織りはしないからといただいた糸は、ほとんどが「黒糸」。
歳を取ると、黒は、見えにくい。間違いなく織れるだろうか・・・・。憂鬱な色彩・・・・・と、思い悩む。暗いのは、色だけではなさそう。
1箱の段ボールの中には、数玉程度の意匠糸があれやこれや。モヘヤ、リング、スラブ、極細、変形モール、リングノット・・・・・。
ファッションでは、あたりまえの色彩になっているのですが、何時間も見つめ続けて織るのは、やはり、気が進まない。
では、糸飛び、グズグズ・・・と、笑えるような織物にしてみようかと織り始めました。
板杼を使ってのんびりと、手織りを楽しもうと考えたのですが、40cmも織ると、シャトルを使えば早いだろう。テンプルを使えば、もっと早く織れるだろう。と、「効率よく」「速く」を一番に考える自分がいました。
そんなに速く織って、たくさん織って、どうするつもり?
どうして手織りをするの?
糸の山があるから・・・?
グズグズ、ザクザク を狙ったつもりが、きちんと織れてしまう。
誰が見ても手織り・・・・そして、それなりにかっこよく は、
予想をはるかに越える難しさ。
黒い糸がなくなるまで、いろいろと織ってみようと思うのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿