まずは、糸。
Cottlin 22/2と同じ太さで、3本撚りの国産の市販の綿の染糸を試しました。
織っている時の伸びやしっくり感、風合いはかなり満足。レース織の透け感を出すには、太くて、ふっくらしすぎだったようです。
特徴ある綜絖通し。
本のとおりタイアップしたら裏織りになりました。打込みの段数や密度がわかりやすく織りやすかったです。
他のレースの織と同じように見えても、ブロンソンレースは、綜絖通しの特徴から綜絖枚数を増やして柄を構成しやすいようです。ダイヤ柄は飽きたので、踏み順は複雑にしてみました。
綜絖枚数が増えるほど通し本数も偏ってきます。詳しい方はご承知のことと思ますが、織機を選ぶ織り方のようです。
そして、配色。
織りあがってみれば、織始めのサンプルの無地もシンプルで捨てがたい。でも織っていて飽きてしまう・・・。
色は、ラベンダーと思ったのですが、織始めると藤色。生成っぽく(?)なる感じです。
ラベンダーと思って、きかしはイエローにしました。が、藤色なら合せるのは麻の生成色かな?・・と思いつつ織り上げて・・・微妙な差異ですが、直感は正しかったようです。
おとなしい藤色にイエローが主張して・・・和洋折衷風。悪くはないのですが。
民族の色彩の特色は、その土地の自然の色と関係するといわれていますが、日本人の目の色=黒(濃茶色)が関係していると言う人もいます。どう思われますか?この話は、また改めて。
(i.asaokaは、欧州がよくて、日本はダメと考えているとか・・・そんなことはありません。思い込みや勘違いをしないでくださいね。)
光に透かして見ると |
参考組織;LACE AND LACEY WEAVES #13 Six Harness Basic Study
綜絖枚数;6枚 ペダル;7本
経糸、緯糸;綿100% 10/3 藤色 イエロー
経糸、緯糸;綿100% 10/3 藤色 イエロー
使用筬;80本/10cm
仕上りサイズ;130×33cm
ブロンソンレースとスウェディッシュレースの違いは
返信削除わかりやすくタテ浮きの組織で説明すると、ブロンソンレースは、ツブ(タテ浮きの1単位)の左右に2番綜絖による平織が必ず通ります。また、米書籍の文面から、アメリカ生まれのレースと思われ、多綜絖での柄展開が容易という特徴があります。
スウェディッシュレースは、4枚綜絖の組織がほとんどで、その名のとおりスウェデーンのレース全般を呼ぶのではないかと思います。
ブロンソンレースの元は織物の歴史のある国、スウェデーンからの移民が新大陸にもたらしたのかもしれませんが、組織と性格は明らかに異なります。スウェデーンの様々なレース織と一緒にしたり、一種とするのは無理なようです。