日本の書籍では、手織りの組織について納得のいく説明が見つからず、投げ出したのは30年ほど前。毎回、日本式での話になると・・・組織のことも、織機のことも、停滞してしまうので注意はしていたのですが。
日本の場合「途中をはしょっている(省略している)」では、どうしても説明がつかないと思うケースもあり、『飛び数』は「組織を書くときに使うことば」という人もいれば、名称につけて「何飛何枚朱子」という人もいます。
「たて飛び」と書いてあるか、「よこ飛び」と書いてあるかかで表朱子か裏朱子かの判断ができるらしい・・・・と思ったら、たて朱子とたて飛びの「たて」は、話が違うのが超基本というから、できるらしいと感じたのはまちがいのようで、わかったように思ったけれど・・・やっぱり混乱したまま。説明を聞き過ぎたということかもしれません。
結局、多種多様に感じるのは、勉強不足で、日本には日本の手織りの「正統」があるようです。
日本には「正則朱子」と「変則朱子」があるというから、欧米には、「変則朱子」がないのかと思ったら、「イレギュラーサテン/irregular effect」があるではありませんか。
さて、織るのに、最低でも5枚の綜絖が必要な朱子組織。組織が本当に好きな人は、自分の織機で実際に織れるか?織っていて楽しいか?は気にならないようで・・・。
朱子組織を学ぶのに、ご紹介いただいた日本の書籍は 『織物構造』太田 勤治著、『織物常識』(『織物知識』は誤記?) 津田 次作著 1925・1.1も 繊維工業大学の教科書。
予想していたとおり、近年の日本の手織りの組織の知識は、繊維工業から学んでいることにまちがいなさそうです。動力機用の知識を手織り用として、スライドして使っているので、海外の手織とは基本として学ぶ組織や説明などが違うのだろうと思いたいのですが。
朱子組織もダマスクに代表される柄織よりも、量産される服地用の「トロミ」とか「オチ」に関係する地紋組織の開発のしかたが教育のメインになるのかもしれませんね。
アメリカからスウェーデンへと海外の手織りの初歩を学びながら・・・日本の朱子組織も同時に学ぼうとして・・・・・フリーズです。しばらくお休みします。
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